
蛍光灯が壊れてしまったので
キャンドルを出してきてつけています。
キャンドルといえば
スウェーデンで過ごした夏のことを思い出します。
昼がとても長かったこと、
夜が明けてゆくとき、窓から森の霧が見えたこと、
毎日がとても静かだったこと、
白い部屋で揺れていた、キャンドルの火のこと。

学会の予稿の概略ができて、
少しは進歩したかな、という感じです。
先輩の格好いいところとか見ていると、
ちょっとうれしくなるのでした。

すっと光が広がって
ゆるゆると消えていくのは
生まれた星が成長し、死んでいくのを
早回しで見ているようだ
光にも
音にも
溶けて混ざれず
わたしはとてもひとりなのだなと思う

静かな休日が欲しくて
ただ
なにも考えず
眠りたくて
今は

暗い夜空にひとつだけ明るい星が見える、
と思ったら
それは窓ガラスにわたしの目が映っているのであった。

不公平なことばかりね
言い訳しないのは
うらまないのは
信じているのは
難しいことね
気持ちがそのまま明日を決めるような
世界であったらいいのに

胸がつかえて声が出せないあなたの靄を
わたしがそっと食みましょう