
やっと。
薄暮
雨と共に流れて消える
記憶

入院中にくれた本、あれ、すごい良かった、
と、その人は笑った。
読んだ人だけが共有できる、感情を伝えたくて。

無事に学会が終わり、初めての発表を終えて
満足感と心地よい疲れの中でゆっくりと一日を過ごしました。
春に行った学会では右も左もわからず
ただ必死に理解しようとしているだけでしたが、
今回は多くの人に質問をすることができ、
また自分の発表に対して様々なアドバイスやコメントを頂けて、
今後の研究方針もまた見えてきた気がします。
明日から、また新しい日々。

出来事はすべて終わってしまって
気持ちだけが
行き先を見つけられず
夜の中を彷徨っていた
あのときも
このときも
そのひとが同じことを考えていて
同じものを見ていたと、知って
安心した
純粋で濁ることができない石があって
それがとてもとても大切で
どんな傷もつけたくないので
わたしはすべてを引き受けたい
炎の熱も
氷の冷気も
永遠のような時間も

時々寂しく、なりながらも、
立ち止まってはいないよ。

留学生がお香の煙を見て、
「これは体に悪くないのか?」
と言うので困ってしまった。
最近焚きすぎかも。
ヘビースモーカーみたいになってる。

学会直前なので忙しい日々です。
なかなか研究ってやつは素直に前に進まなくて、
可能性を見つけては
それがなくなって、
また見つけては
またなくなって、
結局最初に見たものしか残らなかったりするけれど、
そうやってデータを丁寧に見ていくということが
最近楽しく感じられてきて、ほっとしています。
学会が終わったら同期の学生の研究もちゃんと理解して、
苦手な物理も勉強していこう。