
おかしなことに、部屋が汚い人がうらやましかった。
そういうひとが、自由でパワーがある感じに見えて、
毎日掃除機をかけてしまうわたしは
なんてつまらないのだろうと思っていた。
でも整理整頓したところがすきなひとも
それはそれでやっぱりいいか。
ほこりのない床はうつくしい。
しずかな部屋は凛としている。
いつもなにもない部屋だから
朝日が差すときらきらする。

さみしい、かなしい、せつない、と
いつまでもしつこく言っていても仕方がないので
わたしはわたしのするべきことをちゃんとやろう。
そうじゃないと離れる意味がない。
つらいときもわたしはずっと幸せだった。
だから、きっとだいじょうぶ。

今度会うときにはもう
毎日どんな顔で過ごしているのか
どこで楽しい思い出を作っているのか
知らないひとになっているんだろう
心を痛めていても
つらい横顔をしていても
その理由も想像できなくなっているんだろう
それはとても寂しい
触れなくても
その温度を感じていたかった

穏やかな顔で
光る街を見ていた
あたたかい腕と長い道、
やさしい夜を歩いた

さよならと終われるような
そんなものではなかったので
まだ夢を見ている

ワサビという名前のお店で
ご飯を食べたのです。
ワサビはあんまり食べれないんだけれど。
ツンとするところも
少し涙がでそうになるところも
そっくり
山葵みたいなひとがいる
| 2008年03月21日(金) |
Color me gone. |