
あの頃わたしは眩しく輝く世界で
明日も、過去も関係なく、
ただ、今を過ごすことに一生懸命だった。
また世界は輝いている。
わたしは走れるだろうか。

こんなに暑いのに
まだ夏は本番じゃない

今日も出張。
相変わらず、関東の駅は人が多すぎて怖い。
久々に、しなくてはいけないことと
考えなくてはいけないことが多すぎて
飛んでいってしまいそう。

明日のために今日をちゃんと生きよう。
大切なものをちゃんと大切にしよう。

電話の向こうの声が疲れている。
白い話ばかりしていた。
「休日」を箱に詰めて贈れればいいのになあ。

学会があって、自分の発表があって、
研究関係の人、東京に越して行った友達、
色んな人に会って、
怒涛のように過ぎていった一週間だった。
久しぶりに自分の部屋に帰ってきたけれど、
なんだか海外旅行から帰国したときみたいだ。
とても忙しかったけれど、
久々に研究浸けの日々から解放されて、充実した毎日だった。
でもまだまだすることが沢山あるので
スーツケースの中身を片付けたら
また頑張ろう。

いつも行かないお店ばかりに行った一日だった。
路地裏に、細い階段を上った先に、暗がりの地下に、
わたしの知らない新しい世界があるのだった。