| 2004年05月05日(水) |
『自殺って言えなかった。』★★★★☆ |
 『自殺って言えなかった。』 自死遺児編集委員会あしなが育英会 サンマーク出版 (2005/09)
自死遺児編集委員会 (編集), あしなが育英会 (編集)です。
交通事故で亡くなる人は年間一万人。 そして、自殺者は、年間3万人。
自殺遺児は、全国に9万人いるそうです。
そして、自殺者の家族は何万人になるのだろう。 どれほどの無力感と涙と失意が日々各地で繰り返されているのだろう。
内容は、「もう逃げない。堂々と生きていきたい!」と 自殺で親を失った子どもたちが胸の内を綴る手記集。 あしなが育英会から奨学金を受けている大学生、専門学校生で組織する自死遺児編集委員会が、自分たちの「思い」をまとめた。
心に残った部分を紹介。 『「心に受けた傷は、けっして恥などではなく、その人の勲章。つらい体験を乗り越え、生き延びてきた人は、カナダでは『サバイバー』と呼んで、本人も胸を張って堂々と生きている。心の傷が癒えた人は、将来、最高のケアギバーになれる』(P131)
『自死遺児であるわたし「だからこそ」できることを、これからゆっくり見つけていこうと思っています。』(P264)
この本を読んで、ああ、そうか、私が死んだら自殺遺児が二人増えてしまうのだ、と実感できた。それすらどうでもいい状況になったらほんとどうなるかわからないけどね。少なくとも、今は、サバイバーとして生きていきたいと思ってる。そして将来ケアギバーにまでなれたら言うことなし。
自殺を考えている悩めるママやパパや全ての人に、この本をぱらぱらっとでいいから読んでみてほしいです。 表紙に登場し、顔をさらす勇気をもった彼等に敬意を表して。 できる限りのエールを送ります。 そして、わたしも、自分のできるかぎりで、ぼちぼちとやっていこうと思うから。
『自殺って言えなかった。』
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