| 2005年07月01日(金) |
横田 早紀江『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』草思社★★★★★ |
横田 早紀江 草思社 (1999/11) 売り上げランキング: 94,052
おすすめ度の平均:   日本を本当に愛しているのなら  愚かなる国家と無能な国家のはざ間における犠牲者、その当事者は我々であったかもしれない  なんとかならないのですかね?
めぐみさんもそのお母さんもご存じない方はほとんどいないでしょう。 読む前から痛ましかったけれど、読んでいっそう痛ましさが募りました。
あの時。 工作員がもう少し早く立ち去っていれば。 コドモだということに気づいていれば。 帰りがもう少し早ければ。
いや。 過ぎたことは取り戻せないとして、今だ。 私が思うに、先紀江さん同様、めぐみさんは生きている。 重要な対日カードとして、捉えられているように思う。
どうしてこんな非道なことができるのだろう。 何より、ひどいのは日本政府だ。 この本の最後に櫻井よしこさんの『救出する会』への呼びかけ文が載っている。 その中に書かれた日本政府のあるべき姿と現実の姿との乖離に私も泣きそうになった。 国の仕事はまず、国民を守ること。 そんな当たり前のことがないがしろにされている事実。
食料援助も大切だ。 そんなことは、家族を奪われた家族会の方々も百も承知だろう。 私のみたところ、拉致被害にあっていなければ、人道援助に深い理解をしめし積極的に賛成したい方々だと思う。 それでもなお、その凍結を訴えなければならない心情を思うと胸が詰まる。 北朝鮮の民間人の命も大切だ。自分たちにできることがあればしたいと思う。 けれどまずは、自分の家族の無事があってこそ。
こんなあたりまえのことを書いている自分も情けない。
心から、めぐみさんを家族のもとへ、早く返してほしいと願う。 一人でも我がことと考えて行動できる政治家や官僚が現れるように。
『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』
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