活字中毒のワタシの日記

2005年08月06日(土) 東野圭吾『黒笑小説』★★★☆☆

黒笑小説
黒笑小説
posted with amazlet at 05.08.10
東野 圭吾
集英社 (2005/04)
売り上げランキング: 9,266
おすすめ度の平均: 3.89
4 漆黒のユーモア
4 ちょっと笑えないかも・・・
2 あれ?



東野圭吾さんのブラックユーモア小説は大好きなわたし。
今回のも笑わせてもらいました。
吹き出しちゃったのは「シンデレラ白夜行」くらいですが、全編に渡って展開していく売れない時代遅れの勘違い作家の話が自虐的でまさに「黒い笑い」で面白かったです。
でも東野さんは現実には売れっ子なので、まんまじゃないけれど、賞がとれそうでとれないところとか、経験を生かしてるなぁという関西人の捨て身の笑い取りみたいなものを感じました。

でもまぁこれよりは毒笑小説の方が素直に笑えてスキです。

面白かった順に並べると
1.シンデレラ白夜行
2.臨界家族
3.笑わない男
4.奇跡の一枚

いまひとつだったのは
1.ストーカー入門
2.モテモテ・スプレー
3.巨乳妄想症候群

残りはその作家シリーズなんだけど、全体としてまあまあかと。

これ読んだ方、読んでみたいよね、傑作『虚無僧探偵ゾフィー』。
「感覚が鈍っていて将来性がない作家グランプリ」の寒川先生の作品もいっこくらい読んでみたかったりして…。




ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2005年08月05日(金) 金 賢姫『忘れられない女―李恩恵先生との二十ヵ月』★★★★☆

忘れられない女―李恩恵先生との二十ヵ月
金 賢姫 池田 菊敏
文芸春秋 (1997/10)
売り上げランキング: 316,627
おすすめ度の平均: 4.5
4 拉致被害者を早急に解放しろ!
5 金賢姫の心の成長


忘れられない女性、とは…

田口八重子さん。

北朝鮮に拉致され、大韓航空機爆破事件の実行犯である北朝鮮工作員金 賢姫の日本人教育化係をさせられた女性。
二人の子どもを残したまま、今も、北朝鮮にとらわれたままだ。

救出の機運が高まったものの、そこまで行きつかなかった現実。
このまま存在が忘れ去られる危機感から、金 賢姫は筆をとったのでした。

李恩恵(リ・ウネ)と過ごした日々のこと。
彼女の好きな物、時に流す涙、異文化への適応(犬を食べる話などビックリ)。
こっそり出かけた夜のこと、子どもへのまなざし、異国での排他的な空気の中での寂しさ、二人の間にめばえた情愛と壁。

読むと、過酷な運命を課されながら、生き抜いている一人の女性の存在が実感できる。
彼女を助けたいと思う。
日本に返して、日本の物を食べさせ、眠らせ、休ませたい。
これまでほっておいたことを謝りたい。
彼女でなければならなかった必然はなかったのだから。
わたしの母だったかもしれないのだから。

そのために必要な声の一つに、これもなれたらいい。





ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。



2005年08月02日(火) 蓮池 秀量 蓮池 ハツイ『薫へ―届かなかった手紙』★★★★☆

薫へ―届かなかった手紙
蓮池 秀量 蓮池 ハツイ
新潮社 (2003/10/29)
売り上げランキング: 261,002
おすすめ度の平均: 4.5
5 愛するわが子へ 祖国より祈りを込めて
4 親が子を思う気持ちは歳月をこえていく


拉致という国家犯罪。
子どもを突然奪われた親の困惑、苦しみ、悲しみ、そして怒り。
読んで、言葉をなくした。

ご両親の愛情が、痛ましい。
何より、この二人を、何十年も放置して、なおかつ人道援助との名目で犯罪行為に荷担しているといってもいい日本政府。
父親秀量さんの切なる願いを込めた手紙も無視したりおざなりにしてきた歴代首相。
これらに非常に怒りを覚える。

ちょうど衆議院選挙がある。
郵政民営化も大切だけれども、もっと大事な「国民を守る」こと、これができる、する人を選びたいと思う。
しかし、いるのか?という気もするけれど…なんて悲しい話だろう。

一刻も早い解決を。
それからたっぷり支援したらいい。
これ以上涙を流させないで。






ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。


 前回読んだもの  これまで読んだもの  この後読んだもの



あなたは 人めの活字中毒さんです
まき [MAIL] [捨ててスッキリ。キレイに暮らす。]
[本を読んで町へ出よう。]

Google