活字中毒のワタシの日記

2006年01月08日(日) 美輪 明宏『ああ正負の法則』★★★☆☆

ああ正負の法則
ああ正負の法則
美輪 明宏
PARCO出版 (2002/04)

昨年11月に美輪明宏さんの音楽会に行きました。

魂に響く歌と言葉。
少し泣いて、たくさん笑いました。

美輪さんの説く、文化の大切さ。

美しいものに触れ、美しい言葉を使い、美しいものを纏い、美しいものを食べる。
そういうことの大切さを教えてくれた3時間でした。
(アンコールが30分!そのほとんどがおしゃべりで、楽しかったのなんの!)

おしゃべりの中にも、この本の中にもあった、「美人薄命、美人薄幸、醜女に病なし」は暗闇の中メモりたい!と思うほど笑えてタメになりました。
それに続く「よかったわね、皆さんは健康で」も最高でした。

ホンモノの霊能者の話もなるほどと思いました。
今テレビでもてはやされてる某占い師、私も見かけた瞬間にチャンネル替える位嫌いなのだけど、美輪さん曰く、「めったにいないがたまにいる本物の霊能者というのは、決して人を脅すようなことは言わない」のだそうです。

この本でいうところの「魔界」の人なのかな、あの人は。

心の琴線に触れたところ。

「家族の愛情とは、共有して来た時間の中で起きた喜怒哀楽の思い出の積み重ねにほかなりません。たとえ他人同士であってもそれがあれば<家族>です。本当の<家族>とはそれなのです。それがない場合は、たとえ血縁関係者といえども<ただの赤の他人同士>なのです。」(P95)

「色は<波動>です。この世の中、なにもかもが波動で出来ています。悪い波動を浴びている人は、すべてがどんどん悪くなって、顔も心も性格も身体も、運も、暗くなったり不様になったりします。」(P114)

「(略)<全身黒づくめ、アクセサリーなし>というのは、「『どんどん、すべてにおいて不幸になりたい、演技の悪い貧乏神の塊のように、不幸になりたくてなりたくてしょうがない』という人だけにおすすめです。」(P117)

鬱だった頃の黒尽くめからなかなか抜け出せない私。
先日何年ぶり?かでベージュのシャツを買ったのだけど、ドキドキしたのなんのって。でもきっと、これが回復の兆し。運もよくなるかな。

本にも音楽会でも触れられていた『正負の法則』。
禍福はあざなえる縄のごとし、という意味だと思ったけど、それでいくと今の私はプラスが多すぎ。
かなり幸せです。マイナスもないとダイアナ妃のように怖いことになるかも。

と思ったけど、先日そういえば50万円以上の損をしていたのでした。
(株式投資で損切りしました)
これでチャラ?だといいな。

私も、上品で、優しく、優雅で、柔らかく、明るい人になっていきたい。
いつでも忘れないようにしないと。
春には、美輪さんの舞台を観に行く予定です♪

ああ正負の法則



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2005年12月18日(日) 山本 文緒『みんないってしまう』★★☆☆☆

みんないってしまう
みんないってしまう
山本 文緒
角川書店 (1997/01)

なんだか切ない気持ちになる、失うことを体験してきた女性のための、短編集。

一番心に響いたのは『いつも心に裁ちバサミ』。

整理整頓のできない社員のボクを叱る垢抜けない”冴えないただのOL”に見える、優等生の亜紀子さん。
噂では課長と不倫をしているらしい。

彼女の保管していたチケットが無くなった。
アルバイトの女の子の仕業だと決めつけて取り返しにいく彼女。

彼女は取り返したことを上司に告げず、アルバイトはやめさせられることなく、亜紀子さんの不倫相手と冗談を言い合い笑う。

ボクは思わず課長を殴り倒していた。

「お前らのしたことは暴力じゃないのか!」

泣きそうになっている亜紀子さんが目に入る。

私も、泣きそうになった。

そんな、「なんだか泣きたい」気持ちがそこかしこに漂う一冊。

『不完全自殺マニュアル』『泣かずに眠れ』もそう。

どうしようもない人たちが流されて生きる『ライフ』。
これは不快感がわきたって仕方がなかった。
読みたくなかった。

対岸の彼女』もいいけど、こういうのも時にはよいね。

みんないってしまう



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2005年12月16日(金) クラウディア ハーバート 『心に傷をうけた人の心のケア―PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を起こさないために』★★★☆☆

心に傷をうけた人の心のケア―PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を起こさないために
心に傷をうけた人の心のケア―PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を起こさないために
クラウディア ハーバート Claudia Herbert 勝田 吉彰
保健同人社 (1999/04)

外傷直後の人に、外傷とは何か、何が自分の身に起きているのか、それを理解し、少しでも早く回復していけるようにアドバイスするために書かれた本の邦訳。

心的外傷の直後は心のケアが特別重要で必要なものであるのにもかかわらず、そのショックによって本を読み、理解することも苦痛をともなう作業であったりする。

そういった人に、簡単に読めるように工夫されたこういった本(ほんとに薄く、厚さ8mmほどで字も大きい)は役立つように思う。

心に響いた点など。

「また、外傷体験の一部または全部について、感覚が完全に遮断されてしまったような経験をされたかもしれません。そういう経験をしているときには、まるで夢のような、現実に怒ったことのようには感じられないものです。
これは、あなたが冷たく、突き放された人だからではなく、外傷体験から心が生き残るための、自然な反応なのです。」(p28)

専門家を利用する方法についても丁寧に書かれている。

私は専門家の助けを乞うた一人。
今はおかげさまで頼らずに暮らせている。
いざとなったら頼るつもりだし、そう思えるようになったから頼らずに暮らせてるというのもある。

私の周囲でも、セラピストや精神科医に診てもらったら(=話を聞いてもらったら。話す気になれれば)、今より楽になれるだろうになぁ、と感じる人は何人かいて、でも昔の私同様、そんなところにお世話になったら終わり、なんて検討以前なんだろうなと思う。

心配(本人もだけどそのコドモとか周囲も含めて)だけど、これは本人がその気にならないとどうにもならないことだからね。
だから、そういった相談機関とそこに通うことがもっと当たり前になればいい。

先日コドモが同じ保育園のママさんと知り合ったのだけど、彼女も一時期通院していた、と聞いて、なーんだ同じじゃーんとほっとしたような嬉しくなったような応援したい気持ちになった。

そうだよ。
ほんとに、「健康だけど笑顔のない自分」と「病気(だとして)だけど笑顔の自分」だったら後者の方が自分も周囲も幸せだと思う。

この文章で、もし一人でも精神科でも保健センターでもカウンセリングでも妻にでも夫にでも友人にでもネットで匿名ででも、苦しい気持ちを出そうと思える人がいたら、そしていい受け手に巡り会えて少しでもラクになってもらえたら本当に嬉しい。

私も今は相当幸せだけど、かつては笑顔も全くない消えてしまいたいという思いでいっぱいの毎日を送っていた身だから。

心に傷をうけた人の心のケア―PTSD(心的外傷後ストレス症候群)を起こさないために



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