活字中毒のワタシの日記

2006年01月21日(土) 福井 晴敏『亡国のイージス 上』★★★★☆

亡国のイージス 上  講談社文庫 ふ 59-2
亡国のイージス 上
福井 晴敏
講談社 (2002/07)

海上自衛隊。
最新のシステムを搭載した護衛艦いそかぜを舞台に繰り広げられる、壮大な物語。

上巻の途中までは怪しい人物の動きが気になりつつも、すすまぬ展開にちょっと退屈を覚え始めた頃、急転直下で始まる北朝鮮テロリストの攻撃。
そこまでクロだと思っていた「彼」がそうでないと気づいて、この道何十年のいそかぜの主、先任伍長の仙石と同様にあっけにとられ、戦闘のただ中に巻き込まれていく…。

下巻を読まずに眠れない!

面白いです。
映像が浮かんできます。
映画になるのもわかります。
でもこんなスケールの大きなの、映画にできるのか?

自分の後を追うように海上自衛官となった息子を機密機関に殺されたいそかぜ艦長、宮津。
アメリカが開発した、1リットルで東京都民を全滅させることができる兵器を奪取したてこもった北朝鮮のテロリスト、ホ・ヨンファ。
父を殺害した過去を持つ、孤高の青年海士、如月行。
ヨンファの指示に忠実に従い、確実に狙った獲物を抹殺していく工作員、静姫。

そして、我らが(と言いたくなるおじさんなのだ)先任警衛海曹、仙石恒史48歳!
海上自衛官としての仕事に打ち込み、気がつけば妻も娘も遠い所に行ってしまい、別れを切り出されての出港。
自分と同じ、絵を描くことが好きな如月行(こう)に交流を持とうとする伍長と、周りを関わりを持たないと決めているかのような、不審な行動をする行。

日本政府を相手に、東京都民を人質に、テロ活動が開始されたとき、それぞれのしたことは…。

しのごの言わんと、おもしろいから読んで!と言いたいです。
睡眠時間削られてつらいけど、待ち時間用には最適。時間を忘れます。

亡国のイージス 上



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2006年01月10日(火) 真保 裕一『奇跡の人』★★☆☆☆

奇跡の人
奇跡の人
真保 裕一
新潮社 (2000/01)

交通事故に遭い、数年間の植物人間状態から目覚めた31歳の僕、相馬克己。

癌で逝った母の残した闘病の日記。

一度赤ん坊からやりなおした僕が失った過去は?

なぜか隠されているらしい真実を、自分自身を探す僕の旅が始まる…。

彼を待ち受けていたのは、何だったかというのは読んでいただくとして、私は読み終えての評価は厳し目に★ふたつ。
なにもかもトントン拍子にいかないところは嘘くさくなくてよかったし、不審人物として扱われるのも当然だし、あっと驚く結末や母の狙いは秀逸。

でも、やけに親身な方々や、ラストのオチはリアリティを感じられなかった。
泣けるポイントなのかもしれないけれど。

この人の作品では、『乱歩賞作家 赤の謎』の「黒部の羆」がものすごく面白くて(ああいう、大どんでん返しは大好き!)これを読んでみたのだけど、あれほどの驚きと爽快さはなかった。

そこそこ楽しく読ませていただきました。
次は『灰色の北壁』いってみます。

奇跡の人



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2006年01月09日(月) 佐々木 正美『「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に―信頼されて子どもは育つ』★★★★☆

「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に―信頼されて子どもは育つ
「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に―信頼されて子どもは育つ
佐々木 正美
新紀元社 (2003/12)

新米おかあさんへの応援歌『子どもへのまなざし』の著者へのインタビューをまとめた、子育てで一番大切だと主張する『基本的信頼感』について易しく書かれた本。

易しく、優しい。

私の息子5歳は、自分のことが好きじゃない。

私が罵倒して、否定して、傷つけて、貶めて、きたから。

したくないと思ってても、かあっとなるとしてしまう。してしまってきた。
たくましい(鈍い?)妹と違って、繊細な彼の心に暗い影と自己否定を植え付けてしまった。

以前、自分のことが好き?と尋ねたら、涙をぽろぽろこぼして首を振った。
「だって、おかあさんにおこられてばっかりだもん」

ほんとにいい子だね〜とほめた時も、違うと泣いた。
「だって、いたずらとかするもん」

心から申し訳ないと思う。
何年かかるかわからないけど、彼が自分のことを好きだと言える、思えるようになってほしいと思う。
何より、ハハである私が変わらないといけないと思う。

頭でわかっているはずのことが、易しく、優しく、書かれていた。

心の琴線に触れたところ。

「たとえば過去において自分はああいう努力を怠ったと思っても、今やることが分かって取り組み始めたら、過去への後悔は小さくなるし、消えていきます。将来がどんなに不安であっても、今やることが分かっていたら、不安も小さくなります。」(P38)

「基本的信頼感があればこそ、そうしなかった子どもに対して、叱るのです。子どもが叱った人に敵意を抱くか抱かないかは基本的信頼感があるかないかで大きく左右されます。だから子どもに基本的信頼感が育っていなければ、どんなに正しいことを言われても、相手の言うことに同調できません。基本的信頼感がないと、自分を信じられないわけだから、指摘されたことに対しても自分の人格を否定されたように感じます。そうなると自分を卑下してしまうからとても屈折した病的反抗に出やすいのです。」(P50)

「子どもの言うことを基本的に聞いて、こういうことはこうするべきだと思うときちんとくり返し、穏やかに熟すのを待ちながら伝えていけば、理解のある子どもに成長します。こんな途方もない要求をするべきでない、でもあの親ならかってくれちゃうだろうな、とむしろ家庭で冗談をとばすくらいになるでしょう。際限ない欲望を膨らますことなど絶対にありません。ちゃんと自制できます。」(p104)

「くり返しになりますが、親の価値観でろ過して、自尊心を傷つけずに、むしろ意欲的に物事に取り組ませていくのがしつけです。
 その意味で子どもを叱る場合、怒るより、親が悲しんでいる状態を伝える方が効果的だと思います。『お前がこんなことをするのは非常に残念だ』と。」(p158)

今日、こどものおもちゃコーナーを片づけた。
きちんとジャンルに分けて(車、電車、おはじき、おてだま、ぬいぐるみ、etc)いれものも用意して、おさめる所も決めて、きれいに片付いた。
子どもと相談して決めた。
「保育園で、ごちゃごちゃになってるおもちゃってある?ない?ちゃんと場所が決まってるから片づけられるんだよね。」
「うちは決めてないからごちゃごちゃになるんだよね。車はそんだけあるから、ちょうどいいいれものは…ちょっと待ってて」
私が100均で買ってきたファイルケースを持ってきて入れた。

かごにごちゃごちゃ入っていたプラレールもレールや駅と、列車に分けた。
捨てたはずのポケトレインの線路も出てきて、まとめて袋一杯のごみが出た。
ままごとの食材もかごにまとまった。

いつも、保育園仕込みできれいにかたづけてた(床は)こどもたち(ほんとに私よりずっと几帳面)、これからは床以外もすっきりできると思う。

これまで叱ってて、怒っててごめん。
母も遅々とした歩みながら成長していきたいと思うから、どうぞこれからもよろしくね。

そんな反省と行動と励ましをいただいた一冊でした。

「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に―信頼されて子どもは育つ



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