| 2006年11月07日(火) |
斎藤 茂太『「捨てる力」がストレスに勝つ』★★★★☆ |
 『「捨てる力」がストレスに勝つ』 斎藤 茂太 新講社
斎藤茂太さんだけあって、捨てる対象は物理的なモノに限らない。
プライド。 頑張り過ぎ。 寝過ぎ。 暇過ぎ。 心配事。 甘え。
などなど。
適度なストレスは必要だけれど、鬱にならないようなストレスの元の捨て方を身につけることは大切だと思う。
捨てたい。 でもなかなか捨てられない。
そんな私に、ヒントがいっぱいあった。
心に残ったところ。
「『捨てる』ということは自分をリアルに、しっかりと見つめ直す作業でもある。」(p55)
「笑って、捨てる。」(p87)
「汗を流して捨てる。」(p88)
「感動して、捨てる。」(p89)
他には、旅をして、恋をして、書いて、捨てるなど。
書くことで、イライラやモヤモヤの原因が見えてくる。それが不要なモノであれば、捨てることでラクになる、機嫌よく暮らせるようになる。
「母は、モノへの執着がなかった。なぜかといえば『心が若かった』からなのだと思う。なぜ心が若かったのかといえば、母がいくつになっても『思い出に生きる人』ではなく、『現実を生きる人』であったからのように思う。」(p137)
私は、現実を生きているか。
思い出の中に逃げ込んでいないか。
現実を生きようとしているか。
不要なモノを捨てられるかどうかのポイントは、そこかもしれない。
「いいことを考えていれば、いいことが起こる。」(p179)
そう。 いいことを考えて、いいことを招こう。
すべて、自分次第。
今日もきっといいことが私を待っている。
『「捨てる力」がストレスに勝つ』
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