| 2006年12月14日(木) |
浅田 次郎『沙高樓綺譚』★★★★☆ |
 『沙高樓綺譚』 浅田 次郎 徳間書店
読書するなら、こういうのが読みたいよね。と思えた一冊でした。
浅田次郎さんはいつも読み応えがあって、しかも読みやすく、面白く、好きです。
各界で活躍する名士たちが集まり、他言できなかった話を順に語っていく。 不思議な話あり、驚く話あり、恐い話あり。 参加者の一人に連れられて参加することになった主人公はそれらの話にひきこまれていく。そして読者である私も。
それぞれの話が独立していて短編集のようなものなのですが、私がここだけは読むといいよ!とおすすめするのは、ふたつ。
「立花新兵衛只今罷越候」と「雨の夜の刺客」。
続編もあるといいなぁ。 もしドラマ化されるなら、間違いなく女装の主人は美輪明宏さんですよね。
『沙高樓綺譚』
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