活字中毒のワタシの日記

2007年01月12日(金) スーザン オニール『居心地のいい簡単生活〈2〉』★★★☆☆

居心地のいい簡単生活〈2〉
居心地のいい簡単生活〈2〉
スーザン オニール Susan O’Neill 大江 康子
文香社

確実に、この本は既読。

なのに、今回もまたふせんをはさみまくり。

なんなんでしょう、この「してやられた感」。
なんなんでしょう、この「目からウロコが!とかさんざん言っておきながら、全然学びも変化も実はなかった自分との対峙による惨敗感」。

というわけで、居心地のいい簡単生活を目指しつつけている、私による、現在心に残ったところ。
(前回よりは減っていると思いたいけど、どうだったかなぁ…)

「人生とは、小さな毎日の積み重ね。だからこそ一日一日を気持ちよく穏やかに過ごすことが、何より大切な生き方だと思うのです。」(p2)

慌ただしい日々の中で、そうした時間を手に入れるための手段として、著者が提唱するのが「簡単生活」。
シンプルな目で物を見て、シンプルな生活をすることで、心地よく暮らす。
心がけるのは、「簡単」を選ぶこと。

「掃除というのは、家の中をもとの状態に戻すこと、それ以上、それ以下でもありません。磨き上げようとか、美しく仕上げようとか気負いすぎると、掃除がとてつもなく手間のかかる労働に思えてくるわけです。」(p60)

簡単にきれいをキープするコツとして、「拭けるものをすぐそばに用意しておく」「汚れたらすぐきれいにする」「物の場所を決めて使ったらそこに戻す」「トイレ掃除はエチケットとして汚したらキレイにするを習慣づける(家族に)」などなど、多数の本を読んできた今となっては、お約束事が紹介されています。

著者の家を訪ねた友人が口にする「ここにくると、ホッとできるわ」「くつろげる家ね」。

う、うらやましい。
なりたいなりたい、そんなおうちに。

して、そのコツは?

「心がけているのは、不必要なものと好きでもないものは置かない、ただそれだけです。」(p69)

「今の生活に本当に必要かどうかを基準にして見てみると、家のあちこちに不必要なものが数えきれないほど潜んでいることがわかったのです。」(p70)

必要なものと好きなものだけ置くことにした著者の家は、見違えるほどすっきりと片づき、掃除もラクになり、好きなものだけに囲まれているからとても落ち着くようになった、と。

ああそうなりたい。
なりつつある途中だと思いたいけれど、道は遠い。
でもあきらめないでいつか、くつろげるおうちで、くつろぐのだ。

物理的な状況だけではなく、時間に追われて落ち着かない、という人へのアドバイス。

「忙しいと思い込んでいる人は、心のゆとりをとり戻すことがまず先決です。時間を無駄に使っている人ならその原因を探り、改善していくことです。」(p81)

「(もしも自分の住まいが一枚の絵になったとしたら、どんなタイトルをつけるだろうか?)」(p104)

それだけは勘弁して下さい、と言いたくなってしまう状態。
まあつけるなら「カオス」とか「雑多」とか。

つけたいタイトルを考えて、それに近づけていく、というのがいいのかもしれない。
さしずめ私なら、何にするだろう。
「ゆっくり読書をしたくなる」「日だまりでお昼寝」「リフレッシュ」そんなところ?

「『もう一度訪ねてみたい』と思われる家に」(p161)

私は友だち付き合いがそんなに得意じゃないのでお友達を呼んでわいわい、でもないのですが、自分自身がそう思える家にしていきたいと思います。
ここに住みたい。
ここが落ち着く。

小さなこどもが「ママがいい!」というように。

自分を見つめ直すためにいい方法として紹介されているのが、「私は〜です」「私は〜が好きです」「私は〜をほしいと思っています」と「私」を主語にした単文を思いつくまま書き出していくというもの。
ひたすら書き続けていくうちに、世間体とか上辺だけの物欲を脱ぎ捨てた「自分らしい自分」に出会えるそうです。

一度やってみようかな。

自分らしい自分に出会わなければ、ほんとうに願っているもの、願っている暮し、欲しいモノもわからないままになってしまうなら、出会わねば。

他にもヒントはいろいろとあり、心理的な側面からのアプローチが興味深い一冊でした。
居心地のいい簡単な生活へのノウハウというより、それにほんとうに向き合いたい人の心得集。

今回こそ頭に、心に焼きつけ、変わりたい。

居心地のいい簡単生活〈2〉



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2007年01月11日(木) 三神 彩子『シンプルに心地よく エコで素敵に暮らす45のストーリー』★★☆☆☆


シンプルに心地よく エコで素敵に暮らす45のストーリー
三神 彩子
近代映画社

内容(「MARC」データベースより)
エコスタイルコーディネーターの著者が企画・運営をするHPは、年間120万ビューを誇る人気サイト。スッキリ暮らしたい女性に支持されている。無理なく始める心地よい暮らし方へのヒントをたっぷり紹介。

とな。
サイトは東京ガス:エコスタイルかな?

自分のスタイルをきちんともちたい、というところに共感しました。

彼女ののめざすのは、こういうのらしいです。

「エコスタイルで自分を振り返り、見つめ直し、自分のなりたい姿に近づいていいくことで、素敵なオーラを身にまとえるといいなぁと思います。具体的にどんな人かと考えてみると、偏見にとらわれず、自信を持ち、見栄や表面的な格好よさではなく、自分自身の哲学やスタイルを持っている人ではないでしょうか。要するにみせかけだけではなく、自分の信念を持つ人。」(p146)

かっこいー!私もそうありたいです。

心に残ったところ。

限りある資源に思いを寄せた際に、自分自身のエネルギーの総量もそうなのではないかと思い至った著者は、次のように感じたとのこと。

「だとすると、やることが多すぎて疲れてしまうから、暮しをなんとかうまくまわすためには、やること全体の量を減らすか、やること一つひとつにかけるエネルギーを減らすかのどちらかしかない!と思ったのです。」(p45)

そこで考えついたのが、自分のエネルギーを省エネしようという考え方。

例えば、階段を使わずエレベーターを使う。電車で席が空いていたら座る。
これはエコではなくてエゴだった、思いついた頃はベクトルがずれていた、とおっしゃっています。
が、限りのある時間を有効に使って家事育児仕事やりたいことなどなどをこなしていくには、工夫やコツが必要なのも確か。

「エコとエゴは紙一重で、背中合わせ。時間がなく忙しくて、時間を大切にしたい、やりたいことがいっぱい!と思っている人こそ、エゴをエコにするともっともっと楽になるというのがエコ酢値あるなのですが。コツは、暮らしのなかで嫌だな、面倒だな、おかしいな、と思っていることから手をつけること。」(p49)

彼女のエコスタイルのキーワードは4つ。

「スマイル」「シンプル」「サティスナブル」「シークレット」

それぞれが、自分のピンとくるやり方を見つけていけばいいのだろうな、と思いました。

「さてどうしよう
困ったときは
『いま大切なこと』で考えましょう」(p111)

「過去に決めたことや根本的な考え方を持ち出しての『そもそも論』も大切ですが、答えを先送りにしている場合ではありません。いま、目の前にある問題はすみやかに片づけなければ。そこでわたしが実践しているのは、できるだけその場で答えを出すこと。あとでやろうと思ってできたことはほとんどないし、判断を遅らせれば遅らせるだけ、問題やややこしくなってしまう気がします。」(p114)

過去にとらわれすぎない、今を大切にする。
ついつい忘れがちになるそういう思いをこそ、大切にしたいです。

そのためには、

「情報の洪水に惑わされず、自分なりのものさしを持つことが必要ではないでしょうか。それが自分をしっかりと持つことになり、自分の信念(スタイル)を持つことにもつながると思うのです。そのためには自分を知ることも必要。」(p117)

といって、頑張りすぎると疲れてしまうから、休みをきちんといれたり、時にはご褒美を用意することも大切だと人参作戦を推奨。
そのご褒美も、できるだけ極上のものを。自然を感じられリラックスできるものならなおいいと。

p190のLOHAかどうかをチェックする19項目、私は12でした。10以上がLOHASな人なんだそうですが、どうなんでしょうね…意識はまだまだだと感じています。
エコよりエゴを優先させてること、多いですから。

「地球にやさしいなんてそもそも人間のエゴ」(p210)

そう、その通り。
地球に優しい車なんかあるわけないし、生きてることは汚すこと。
だから、正しく「少しでも負荷の少ないと思われる」くらいの表記にすればいいのに、と常々考えています。

気づいた人が、一人でも多く、何かを始めていけば(ちょっとの節水でも)子どもたちに残していくものが少しでも悪くないのかも、そうだといいなあ、と思います。

シンプルとエコと素敵な暮しはつながっている、と最近実感できるようになってきたこの頃。
実感から実践へとつなげていきたい。

シンプルに心地よく エコで素敵に暮らす45のストーリー



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2007年01月08日(月) 中山 庸子『なりたい自分になる100の方法―今日からできる』★★★☆☆

なりたい自分になる100の方法―今日からできる
なりたい自分になる100の方法―今日からできる
中山 庸子
幻冬舎

年頭に読むにはよい本かな、と。

なりたい自分になるために、まずは自分を知ること、そしてなりたい自分とはどんな自分なのか、クリアにすることが大事だとこの本を読み思いました。

心に残ったところ。

「『なりたい自分になる』には『自分にとって心地よいこと』を
うまく取り入れた暮らしをすることが何よりの近道。」(p75)

「買い物での出費も体験による出費も、『なりたい自分になるための必要経費である』と胸を張れるよう『しっかり活用』し、自らの熱意をどんどん高めていって下さい。」(p81)

「確かに、物と違って体験は『はっきりした形』では残らないように思います。しかし、実際にはすべての体験が『なりたい自分』をつくるために不可欠な投資であり、あなたの体や心に深くしみ込み、大切な財産となるのです。」(p92)

「先延ばしにすればするほど憂鬱が大きくなる。」(p102)

「『一日の終わりに机を整理する』ことを習慣づけるようにしたのです。
すると、『見つからないものを探す』『なくしたものの言い訳をする』という時間や人間関係のロスがなくなったせいか、とても仕事がスムーズになり、教師としての余裕や自信も出てきたのです。」(p131)

「言い訳をしない」(p143)

「『この道のプロになる』と決意する。」(p150)

「いいと思ったことは、すぐに真似をする」(p163)

「楽しくてためになる『手紙を書く日』を設けよう。」(p187)

「人を楽しませようとあれこれ企画することで、あなたもあなたの部屋も磨かれる。」(p224)

「あなたの頭も冷蔵庫の中も、役に立つ新鮮なもので充実させよう。
そのために、不要なものや賞味期限切れのものを処分しよう。」(p246)

まだまだ頭でわかっているだけで、行動に移していないことがいっぱい。
なりたい自分がどういうものかは、なんとなく見えてきたこの頃。
あとは、ひとつひとつを丁寧に、実行していくこと。

次に読み返す時は、物足りない思いになれるように。

なりたい自分になる100の方法―今日からできる



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