| 2007年07月21日(土) |
アントラム栢木利美『〈アメリカ流〉仕事を持ちながら、豊かに暮らすコツ』★★★☆☆ |
 『〈アメリカ流〉仕事を持ちながら、豊かに暮らすコツ』 アントラム栢木利美 リヨン社 (2003/09)
心に残ったところ。
「退社5分前の机の整理が明日を決める」(p62)
寝る前に明日することを決める、終わると決めたらだらだらとひきづらないで、きっぱりやめる。 そして、忘れないようメモしておく。 翌日はそのメモを見れば、何をしたらいいか考えて時間がたつ、という無駄を省くことができる、と。
「働いているからこそ、後回しにしないクセをつける」(p86)
後で、後ではやらないと同じ。 子ども見てても、自分自身もやっぱり同じ。
とはいうものの、やっぱりしんどい時ってしんどい。 働いて帰り、休む間もなくご飯作って食べてお風呂入れて入って子どもの世話もして寝なきゃいけない時間になり、のんびりお茶飲む時間なんてとれるわけが!となるのは私だけですか?
専業主婦だってなんだかんだで忙しい。 子育て中のママだって、ひまそーに見えて、やってみると一日あれやこれやでほっとする時間も持てなかったり。
と、愚痴っていても変わらないので、これを試しにやってみて、習慣にすることで日々を変えていけますよ、という提案なのでしょう。
いい習慣の奴隷になりたい!
ナチュラルクリーニングのおすすめもあり、さすがアメリカ流。 レモンと酢とベーキングパウダー(重曹)、キッチンにあるものでささっと手軽に掃除することでおうちをいつもキレイにしておこう、と合理的です。
電化製品の利用度の高さもアメリカ流だそうです。 紹介されてるのが、食器洗い機と乾燥機。 なんと、うちがやっとの思いで勢いつけて今年購入した2点セットです。 実際生活が変わりました。 ストレスが減ったのが一番大きいです。
「何もかもひとりで背負い込もうとせずに、人の手が借りられるときは上手に御願いして、自分の負担を軽くしていくことを覚えましょう。」(p132)
「お金で買える時間は積極的に買う」(p139)
ストレスをお金で解消する。
一言でいえばそんな感じでしょうか。
ただやみくもに働いてお金をためるのもいいけれど、何のために働いているのか、もしくは働く夫を支えているのか、そんな根源的なところを考えるのも大事なことではないかなと。
ゆっくりしたいから、食洗を買って任せる。 その時間をゆったりと本を読んだり音楽を聴いたりして過ごす。
そういうのが「理想」でしかなかった頃から、手が届きそうな気がしてきたこの頃。
豊かに暮らすためにはそういう即物的な観点も必要でありながら。
「ゆったり動くと、エレガントに見える」(p174)
姿勢の美しいひとには、見てるだけで背筋を伸ばしてもらえる、そういういい緊張感があります。 忙しいとセカセカして背中も丸くなりがち。 そんな時程、意識して背筋を伸ばし、ゆっくりと、エレガントな所作をしてみる。 憧れの人をもって、その人になったつもりで意識して暮らす、そんなことが大事だと著者はいいます。
「ホテルのようなベッドルームを作る」(p196)
著者が泊まった友人宅のゲストルームで感じた居心地のよさ。 それを家に取り込もう、という提案。
シンプルで清潔であること。 お、これはと思ったのは、「空のゴミ箱」。 確かにこれって重要。
うちは寝室にゴミ箱は置いておらず、リビングのゴミ箱に参考にしたいなと思いました。 毎日でも、気づいたら、でもいいから空にする。 そうするとスッキリ感が全然違う!
これは今後も習慣にしたいなと思います。
『〈アメリカ流〉仕事を持ちながら、豊かに暮らすコツ』
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