活字中毒のワタシの日記

2007年10月27日(土) ロビン シャーマ『3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知』★★★☆☆

3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知
3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知
ロビン シャーマ Robin S. Sharma 北澤 和彦
海竜社 (2006/02)

心に残ったところ。

「結局のところ、人生の質は選択と決断の質によって決まるのです。」(p102)

「あらゆる教育のなかでもっとも大切な成果は、好むと好まざるとにかかわらず、やるべきときに、やらなければならないことをする能力を身につけることだろう」(p102、イギリスの生物化学者トマス・ヘンリー・ハクスリーの言葉)

「生活の技の達人は、仕事と遊び、労働と余暇、情報とリクリエーション、心と体、人生と宗教を、あまりはっきり区別していない。」(p121、小説家ジェイムズ・ミッチェナー)

「わたしは何度となく見ていますが、活躍している成績優秀な男女は、財布にしまった小さなゴール・カードを持ち歩いていて、一日のくつろげる時間になるとそれを取だし、おさらいしています。カードには、大切な人生のゴールがいくつか書いてあり、いつまでにそれを達成するかも書かれています。」(p132)

ナポレオン・ヒルが勧めた「マスターマインド同盟」。

片付けブログで励ましあったり共感しあいつつ目標に向かって歩いていけているのは、これなのかしら、と思いました。

「そうすることによって、個人的な支援ネットワークとすばらしい友情が発展するだけでなく、ふつうは入手できない専門知識や蓄積された知恵を利用することができます。」(p139)

失敗する勇気を持つ、の項で。

「起きてほしくなかったことをあれこれ考えていると、起きてほしいことが生活に入りこむ余地をせばめてしまいます。
『あなたは、あなたが一日中考えているような人間になる』」(p147)

思考に向く環境をととのえる、の項。

「自分の環境を、よく、しっかり見てください。あなたの考えることは、あなたがつきあう人びと、読む本、話すことば、日々の物質的環境によってかたちづくられます。」(p184)

目に入るもの、使うもの、食べるもの、読むもの、すべてジャンクはやめよう。
でないと、ジャンクな人間になってしまうから。

そうでない、美しいもの、嬉しいもの、おいしいもの、そういったものに触れ、見て、食べて、読んで、私自身がそうなっていきたい。

「ささやかなことを楽しむ知恵をもってください。そういったものがもたらす最高の思い出は、多大なエネルギーをついやして追いかけているどんな物質的なおもちゃより、あなたの人生に価値を与えるでしょう。」(p211)

人は一人では生きていけない。

「一日のなかでだれかをにっこり笑わせたり、知らない人の雰囲気を明るくすることができれば、あなたの一日は価値あるものになるでしょう。わかりやすくいえば、この地球に住まわせてもらっている以上、思いやりというのは払わなければならない地代なのです。」(p217)

「人生とはおかしなもので、最高のものだけを望んでいると、最高のものが手に入ることが多い」(p225、サマセット・モームの言葉)

確かに「英知」がそこかしこに鏤められた一冊でした。

一番取り入れていこうと思ったことは、「84 ""お礼のカード」を常備する」。
常備してるけど、すぐに出す、が出来てません。それを変えていきたい。
そして、習慣にして、人生を変えるところまで、いくぞ!

3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知



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2007年10月26日(金) 金子 由紀子『ちょこっと和のある暮らしがなんだかとてもワクワクする!―和のアイテムをさりげなく日常にプラスする方法』

ちょこっと和のある暮らしがなんだかとてもワクワクする!―和のアイテムをさりげなく日常にプラスする方法
ちょこっと和のある暮らしがなんだかとてもワクワクする!―和のアイテムをさりげなく日常にプラスする方法
金子 由紀子
すばる舎 (2006/09)

心に残ったところ。

「風呂敷と手ぬぐいを使いこなすことは、和の生活技術を取り戻す、手に入れることでもある。『包む』『結ぶ』『縛る』といった、私たちの先祖が当然のように知っていた多くの知恵の蓄積を、この二枚の布が私たちに教えてくれる。
 少ないものを、愛着をもって大切に使い、使い倒して使い切る。そんな和の生活を、この二枚から始めませんか。」(p34)

「和テイストのインテリアがなんだかとても居心地いい」の第二章、山野草や苔玉を手に入れてみよう、と提案された項目。

「大切なのは、そんな植物を毎日眺め、手入れする時間、ふっと肩の力を抜く時間を持つことなのだから。」(p88)

和の道具は効率がいいとはいえないが、そのちまちました手間を楽しい時間に変えよう(洗濯しながら子どもたちにシャボン玉遊びさせる、とか)、という提案には心のゆとりがなくなってる自分に気づかされました。

気持ちを伝えあうことはとても大切。
それには「ひらがな言葉」を大切にすることだと著者は言います。

ひらがな言葉とは、漢語に対する、和語。渡来したのではなくもともと日本にあった自分たちの根幹をなす言葉。

ロンリーじゃなくて、さみしい。
ハッピーじゃなくて、うれしい。

「ひらがな言葉には、頭でわかるのではなく心に沁み通る、やわらなかな浸透力がある。
そんなひらがな言葉をたくさん、心に貯金したい。頭ではなく心に言葉を蓄えることは、人の気持ちを理解し、自分の気持ちを伝えるために、とても役立つからだ。」(p162)

5章「和がテーマの遊びがなんだかとてもワクワクする」では年中行事を楽しんでみようと提案。

しきたり通りにしなきゃ、と思うと苦しくなってしまうから、自分流で。

「これを『面倒くさい』と思うか、ワクワクするか。そこに、無味乾燥な毎日を変えるカギがあると思う。」(p178)

歌舞伎や和風旅館にお泊まり、宿坊、銭湯と提案される和のイベントの一つに書道もありました。
子どもと一緒に御稽古に通っている自分にはちょっと嬉しい。

「だから、筆をとるときには、なるべく自分で硯を使って墨を磨りたい。書の大きな魅力のひとつは、あの墨を磨る悠長な時間と、独特の香りなのだ。」(p190)

今は磨らずにボトルからどぽどぽ出しているけれど、高校時代書写の時間に磨っていたあの時間は確かに、豊かさやゆったりした時間の流れを感じられて、今でもいい思い出になっています。

きっとそういうことが大切。

「私たちの今の暮らしから失われてしまった『何ごとかを準備する時間』が、この墨を磨る時間にはあるのだと思う。」(p190)

きものを着るにも半襟をつけたり外したり(ほとんどしないけど)。
着る前には必要な道具を並べておくとか。

めんどくさい。けれど、それだから感じられる時間、ゆとり、落ち着き。

和というのはそこが一番の魅力かもしれない。

自分なりのちょこっと和のある暮らし(筆ペンで和の手紙を始めてみました)を少しずつ取り入れて、豊かな時間を持てるようになっていきたい。

ちょこっと和のある暮らしがなんだかとてもワクワクする!―和のアイテムをさりげなく日常にプラスする方法



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2007年09月28日(金) 夏目♀『片付けられない女魂』★★★★★

片付けられない女魂
片付けられない女魂
夏目♀
扶桑社 (2007/09/13)

時折ずしーんとくる厳しさと、心が温かくなる周囲の人(やぬいぐるみや植物やオカマ)との絆と、きっぱりとした潔さが印象に残った一冊でした。

心に残ったところ。

「ただ。最近のあたしは『片づけない』ことが簡単なことだとは思えなくなってきている。
(略)
そのことをはっきりと自覚してしまった今、『片付けない』ことはもうできない気がするのだ。」(p143)

実はこの次の行からがもっとガツンとくることが書いてあるのですが、ネタというかキモばれになっちゃうので気になる方は借りるか買うかして読んでみてください。
私も肝に命じたいと思います。肝だけに。さむ…。

片付ける、片付けない。
どちらを選ぶのも自由。そして自分の責任。
どちらにしたって、自分で選んだのだ、と思えるならそれでいいと思います。
どちらにせよ難しいことではあるのだけど。

と、当時彼女のブログにコメントしたようなしてないような。
(あっさり脱出を追い越されておいて何この上から発言……あーあー)

会社の先輩の、いい関係なようでそうでもなく、いやでもやっぱりめちゃめちゃいい関係(今日中華料理屋で久々に読んだ『同級生』、切なくなったけどこんな感じ!)じゃないの夏目さん、の「吉田」さんが置いていってくれたサプリのケースを捨てずにとっている理由。

「人の嘆きや呟きにはそっと耳を傾け、でも、闇雲に助言はせず、ここぞと言う時に絶妙なタイミングで手を差し伸べることのできる大人でありたいと思わせ続けてくれるモノだ。」(p274)

私にとっての、二階寝室のオルゴールの人形が同じようなモノかもしれません。

もうボロボロだけど、大好きな母方の亡き祖母が買ってくれた人形。
ねたまず、ひがまず、悪口を言わず、どんな辛い目にあっても挫けることなく、穏やかに生きていきたい、その気持ちを忘れないでいるためのモノ。

……たぶん、一生手放せません。

次。反省させられたところ。

「語弊があるのを承知で書くと、『片付けているから』『モノを増やさないようにしてるから』なんていう理由で、親しい友人や家族の想いを『迷惑』と思ってしまうくらいなら、そうしなければ部屋が片付かないというのであれば、あたしは一生汚部屋住まいでいい。」(p295)

気持ちはほんとにありがたいと思うけど、モノは要らない、困る、と思うことはあります。
無理して使わなきゃ、飾らなきゃと思うことで実はそうしたくない気持ちとのギャップでストレスがたまり、かなりよくない精神状態になったりもしました。

私がそれなりだから、それなりのモノをいただくわけで、それがストレスだというのもある意味理にかなってるのですが、つらいものはつらい。
だから気持ちはありがたく受け取るけれど、モノは受け取った後で、相手の人が聞いたら悲しむだろう方法で処分したりもします。しています。

でも、それでいいのかな。とちょっと思いました。
殺伐としすぎてないかな、と。
でも今はそれが私の選択。ただここが心に残ったのは、私の中で想いを粗末にしてるよ、大事にしなきゃ、と声をあげた私がいただろうから。
その声を封じないで言い分を聞いてあげる余裕が必要なのかも。

10年かけてこしらえた2つの汚部屋を自力で片付け終えた彼女の感想。

「継続は力なり。
無駄なことなんて何もなかった。続けることに意義があるんだと思う。」(p361)

耳にタコができるほど聞いてきたありふれた言葉が、ものすごく重く、説得力をもって迫ってくる。

やればできる。

ほんとにやればできるんだ!

と、このビフォアアフターを見れば誰でも思えます。
私は思えました。言い訳する余地もなく、自分はやれないのではなくやらないのだ、と気づかされます。

そう、要領が悪くたっていいんですよね。
とにかくあきらめないでゆるーく、地味ぃーに、続けること。

そうして片付けつづけた果てに、目が覚めた、と彼女は言います。

「だってこのあたしが、『持ってることがステータス』的な物でなく、人に誇るための物でもなく、安易に買った物でも流行やノリで買った物でもない、そんな薄っぺらい物じゃなく、もっと純粋に、本当に自分が好きだと思える物の中で暮らしたい。って思っちゃったもの。」(p388)

物にもいろんなものがあるということに最近気づいた気がします。
以前は高くて有名な物に価値があり、それをたくさん手に入れることが幸せなんだと思っていました。
実家にはそういう物がたくさん死蔵されていたり、ただたくさんあったり、落ち着かないし豊かな気分にならないけど、不自由はないし(あるけどそれは罰当たり、贅沢な悩みだと)豊かなんだろうな、と思っていました。
自分のものさしを持っていなかった、持とうとしなかった。

今、豪邸でもなくブランド品に囲まれてもなく、まだまだとはいえ物もずいぶん少なくなり、うっかりするとトイレットペーパーの買い置きがなかったりする暮らしをしているけど、豊かさを感じる時間が増えました。

何が好きで何が大切で何はいらないのか、そういうものさしを自分なりにきちんと持つ。そういうことができるかどうか、するかしないかなのだと思います。

ほんとはなくていい、いらない物から受けるストレス、それらに奪われる時間や空間って、なくなってみて初めて気づくのかもしれません。

モモ』が時間の花を取り戻してくれた後のような、そんな感じ。
実際にはまだ灰色の男たちに言いくるめられて時間を奪われてるけれど、そのことに気づいてる状態。だから「しょうがないんだよ」とあきらめない。もっとゆったりと、毎日を慈しんで暮らしたい。
ベッポじいさんのように、モモを信じて。

この本で一番驚愕し、心底私もそこへ辿り着きたいと思ったのがここ。

「ちょーっと心にモヤモヤが残ってるけど、でも、部屋にある物をひとつひとつ飽きるまで眺めて、たくさんの物を捨てて、9ヶ月かけてようやく、ゴミ屋敷みたいだった8畳間が、『残しておきたい物だけしかない部屋』になったんだ。」(p472)

しかもそこまでいくのに9ヶ月も?も?も?も?もももももも?

たった9ヶ月で『いつでも旅立てる部屋』(『イギリス式月収20万円の暮らし方 』より)に?
ほんの9ヶ月で『シンプルな家には、自分の必要なものと自分の好きなものしかありません。』(『居心地のいい簡単生活』より)状態に?

「早くね?(誰か思いっきり殴ってください)」(p473)とあるけど逆の意味で殴りたい、かも。
殴らないけど突っ込まずにいられません。
9ヶ月やそこいらで『残しておきたい物だけしかない部屋』にたどりついた(しかもあの状態から)彼女はやっぱりスゴい人。
これからも薫陶を受けたい、と思います。

人が内面から変わる。
きっかけは様々だけど、変わりたいと思った時がチャンス。

自分のペースで、たゆまずあきらめずくさらずめげず、笑いも忘れず(これ重要)続けること。
そうすれば必ず道は拓ける。ゴールにたどりつける。
そして過程すらも楽しめる。

そういうことを教えてくれる一冊でした。

片付けられた女魂を、自分の中にも取り込んで、ゆるぅーくやっていこう!

片付けられない女魂
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