2011年10月25日(火) |
水越 美枝子『40代からの住まいリセット術』★★★★☆ |
 水越 美枝子『40代からの住まいリセット術』
心に残ったところ。
ほんとうに住み良い家のポイントは。 「『機能性』と『精神性』、どちらの要素が書けても満足できる住まいは手に入らないということです。」(p15)
機能性の中に、「動線」「収納」、精神性の中に「インテリア」の要素がはいる、と。
「そろそろ立ち止まり、『とりあえずの家』を見直すときが来ています。」(p21) 「とりあえず」に別れを告げて、自分たちにあった家に変えていこう、と提案されています。
「アイ・スポットには、自分の家全体の象徴となるもの、来客にいちばん見せたいもの、何より自分自身が目にしていて心地よいものを飾ります。」(p50)
「フォーカル・ポイントにしあわせ、心地よさ、安らぎを感じるものを置くと、その部屋はあたかも、『おかえりなさい』と言ってくれているような部屋になります。」(p51)
「パーソナルな感覚を出すことには、ためらいがつきものです。それでも、改めて自分と向き合ってみると、『好きなもの』がもたらしてくれる幸福感の大きさを感じられるようになります。」(p58)
住み心地のよい家を造るための、三つの法則。 「法則1 短い動線 法則2 適所適量の収納 法則3 自分らしいインテリア」(p69)
「収納は片付けではなく科学です。 そして、収納の科学には、ふたつの法則があります。 1、適所の法則 2、適量の法則」(p101)
インテリアについて。
「まずは、自分の”好み”を知ることです。 そのためには『いいな』と思うものをたくさん見ることが役立ちます。」(p144)
「ちょっと、時間と手間はかかりますが、一生つき合っていく住まいを、自分らしいものにするために、自分の『好み』を知るということは、楽しいことでもあり、重要なことでもあります。」(p147)
「『ここをなぜ好きなのか?ここはなぜ美しいのか?』 その理由を考える力を、私は『空間を読み込む力』と呼んでいます。 そしてそれが、センスと呼ばれるものの根源だと思っています。」(p152)
「家具屋生活調度品に、実用の美を備えたものが選択されていれば、純粋に装飾を目的としたものが何もなくても、インテリアは十分美しくなりうる、とも思うのです。 そのためには、室内に置くものを選ぶときには、いわゆる日常使いの小物にいたるまで、今このときから、妥協をしないで選ぶということをぜひ、念頭においてほしいと思います。」(p158)
「人を招くと、他人の目で自分の家を見る訓練ができますし、何よりも『お客さまをもてなそう』という、人も自分も楽しませる心が、インテリア上手になる最大の秘訣ではないかと思います。」(p180)
「『ものを処分するなら、元気なうちじゃないと。まだ体力があるうちに、整理する機会に恵まれてよかった。ありがたいです』」(p205)
「『どんな家に住みたいか?』『どんな暮らしがしたいのか?』という問いは、自分との対話を生み出します。」(p220)
「『家づくりの真の目的は、住む人が幸せになること』です。家は舞台であり、主役はそこに住む人なのです。」(p221)
共感するところがいっぱいの、わかりやすい、実行しやすい、そしてしたくなる、一冊でした。
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