2011年12月23日(金) |
シーナ・アイエンガー『選択の科学』★★★★☆ |
【送料無料】選択の科学
メモ
「たとえ状況が自分の手に負えないように思えても、自分の力で何とかするという気持ちを持つことで、より健康で幸せな日々を送ることはできる。」(p35)
コネチカット州の高齢者介護施設アーデンハウスでの研究結果から。
「六ヶ月後の調査では、大きな自由度を与えられた、いや実は、自由度が大きいという認識を与えられた入居者の方が、死亡率が低かったことが判明した。」(p37)
「たとえささいな選択であっても、頻繁に行うことで、『自分で環境をコントロールしている』という意識を、意外なほど高めることができるということだ。これは、ささいなストレスが徐々に蓄積していくと、たまの大きなできごとが引き起こすストレスより、大きな害をおよぼすようになるということの裏返しだ。さらに意義深いのは、自分や他人に選択の自由を与えることで、それに伴う恩恵を与えることもできるということだ。行動をちょっと変える、たとえば自分の力を際立たせるような方法で話したり考えたりするだけで、自分の精神的、肉体的状態を大きく変えられるのだ。」(p37-38)
「制約は必ずしも自己決定感を損なわず、思考と行動の自由は必ずしも自己決定感を高めてくれるわけではない。」(p52)
後天的な楽観、を身に付けることで、人は幸せに生きられる。
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