必要としない
必要とされない

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ふと思った
誰かに優しくされるのは
とてもうれしいこと

だが
自分はどれだけのことを
他人に対してできているのか

相手にしてあげるというのは
傲慢以外の何物でもない
そう思える

自分は何様なのだろうか
どれだけ相手にしてあげたかは問題じゃない
どれだけしてもらったかも関係ない

存在意義などない
なぜ生まれたかを考えることもない

それは特に理由がないからだ

他人を憎む気持ち
他人を好きになる気持ち
他人を愛する気持ち
他人をうらやむ気持ち

それらは全て自分の思い込みによるもの
この世の全ては感情に支配されている

理性の裏側には感情が隠されている
どんなに素晴らしいことをいっても
どんな偉業を達成しても

そこには何かしらの感情が働いている
そう
僕らは感情という何かに支配されている

感情という言葉を説明できるだろうか

そんなものに僕は支配され続けていくんだ
この先
僕が年を取って死ぬまで
感情に支配されていく

それがいいことか
悪いことか

そんなことはどうでもいい

ただ
事実として
この先、一生を感情に左右されていくんだ
それだけは疑いようのないこと

そんなものの中で
この先生き続けていかなければならないんだ

それが嫌なわけでも
望んでいるわけでもない
そうなるべく決められている

感情に押し流されながら
僕の心は揺れ動かされ続ける

感情に僕は一生とりつかれて
生き続けていかなければいけないんだ