TWILIGHT DIARY
music,art,book,food,fashion,and nature etc.etc...
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今日は、写真家の荒木経椎氏を街で偶然見かけた。 道往く人を、ニコニコ笑って話し掛けながら、パチパチ撮っている。
私は彼の本を何冊か持っている。 いわゆる過激なヌード写真で有名な人だが、 私の持っているのは、今はもう亡くなった奥さんとの共著や、 チロというネコの写真集、 奥さんを亡くして悲しいので、空を仰いで雲ばっかり写していた頃の本。
さぁ、撮ろうという感じじゃなく、 彼の眼を通して映ったものを、彼が感じた通りに記録することが、 結果的に写真になり、作品になりうるのではないかと思う。
音楽や録音をやる人間が、日常、耳から聴こえる音、 例えば鳥の声や、木々が風にざわめく音、 雨の音、波の音はいいと思うように、 写真家は、日常その眼に映るもの全てから、作品の可能性を感じとるのだと思う。
それにしても、写真家アラーキーはとても元気で、 (奥さんを亡くした頃は可哀想なくらい沈んでいた)、 この肌寒い札幌の夜に、精力的に撮影していて、なんだか嬉しくなった。
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