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2002年07月30日(火) 硝子。。

真夏と硝子は出会い物である。

今日も暑いので、夕食後、娘に水点前をしてもらった。
所謂、水で点てた薄茶である。
蒸し暑い時には、すっきりした飲み口で何服でもいけるお茶である。
そのお茶を、牛皮饅頭で頂いた。

その時に、水点前用のガラスの茶器が欲しいと言われたので、
仕事の途中に探したら、茶器は無かったがちょうど良い形のガラス器を見つけた。

井戸茶碗のような、逆三角形型の薄いガラス器で、
まるで透明な氷を削って作ったような、涼しげな器である。
大きさも大中小と三種あったので、三つとも買い求めた。

こんなガラスを何処かで見たなと思って、よくよく記憶をたどってみたら、
何のことは無い、小樽の青山別邸の窓硝子だった。

あそこの窓に使われているのは、手作りのギヤマンで、
工場などで大量生産されているのと違い、歪つである。
その窓硝子を通して見る、外界の風景は何だか少し違って感じる。
不思議な硝子である。
その窓硝子にこのガラス器はちょっと似ている。

さて、仕事から戻って、試しにそのガラス器で水点てをしてみた。
室温のアルカリイオン水を使ったら、思ったようにうまく点てる事が出来た。
水が冷たすぎると、お抹茶はよく点たない。

透明な薄いガラス器に、新茶のお薄の緑が映える。
買い置きの冷やした葛饅頭と共に頂く。
この真夏の深夜のお茶の時間で、一日の仕事の疲れも飛んで行く。

お茶が、戦国時代の武将によく愛されていたのも、何だかちょっぴりわかるような気がした。








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izumi [HOMEPAGE]

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