TWILIGHT DIARY
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music,art,book,food,fashion,and nature etc.etc...
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今日の日曜は、完璧に一日オフなので、風邪の症状も軽減したような気がする。 何もしない休日もたまにいい。
さて、NYの貿易センタービルの事件の当日、 カメラを回していた兄弟のドキュメンタリーを、深夜、TVでやっているのを見た。
そのカメラマン兄弟の二人は、新人消防士の取材の為、 消防士たちに同行して、あの事件に、偶然居合わせてしまったのである。
その朝、弟の方のカメラマンは、 ガス漏れ事故で出動した消防士たちと一緒に出動後、 飛行機が、その現場に近いタワーに突っ込む場面に遭遇する。
彼は何が起こったのか、よくわからないまま、 消防士たちに同行し、タワーの一階に入った。
喧騒の中のそのビルの一階で、途中からただの事故ではないことを、 何かが落ちる音や状況から、消防士たちが嗅ぎ取って行き、 最後にはビルを脱出しなければならない事態に陥る。
その次の日から救出活動は始まるが、生存者を発見できないまま活動は続く。 そればかりか、事件で命を失った消防士の名前は増えるばかり。 その当時の、彼らの焦燥感や疲労感が、映像を通して、生々しく伝わってくる。
新人の消防士のルポのはずが、悲惨な事件のルポになってしまうのである。
偶然というのは恐ろしいものだが、 ここまで悲惨な事件の現場の映像は、 本来は、あってはならない筈なのだろうが、 見ていて、現実の悲劇の恐ろしさがわかりすぎるほどわかった。
あってはならないのは、映像ではなくて、事件の方なのである。
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