冷凍されていた記憶がよみがえってからというもの。
突然やってくるフラッシュバックの波を泳ぐ。 また、やられるのではないかという恐怖感におびえる。 ふと気が付いたら、現場に行こうとしていた。 ちょっとした音さえも、私を襲おうとしている。 思いもしないのに勝手に涙が出る。
ずっと忘れていてくれればよかったのに。
「記憶」とやらが、とても曖昧であることにどれほど腹がたっただろう。
どれだけ自分が価値の無い人間だろうか。 どれほど自分が汚い、汚れた人間だろうか。 私が悪いからこんなことになったんだ。
自分で自分を責めた。
でも、出るのは両目から流れる涙しかなくて。
自分を愛せない。
そんな自分が、とても嫌い。
誰かに助けて欲しいけれど、助けて欲しくない。
「誰か」に対しても今はとても怖い。
死のうと思っていたけれど、死にきれない。
私は病気に甘えているのだろう。
自分が「どれ」なのかがわからない、、。
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