以前付き合っていた君から電話がかかってきた。
「久しぶり」
スンナリと会話が出来て自分自身でも驚く。
メールは時折やり取りをしていたけれど。
電話をすることは思いもよらなかった。

あのときの気持ちは、戻らなかったよ。
あのときの気持ちに、戻れなかったよ。

でも、あのときの気持ちは、あの感情は。

久しぶりに、意味のある涙を流した。
いつもの怖さ、不安、過去に対しての涙じゃない涙。

少しだけ、以前の私。

直接的な距離も間接的な距離も遠くなって、すれ違いに気づいて。
埋めようとすればするほど、それは広がっていって。

君からの『コトバ』は色々なところで聞く。

ばいばい。

受け取れない。

戻れなかったことが少しだけショックだった。

どこまで遠くなってしまったんだろう。
私が一人でもっと遠くに行っているんだろう。

、、、、以前の私と今の私はこれほどに違うのか。