2005年07月15日(金) |
お母さん、お誕生日、おめでとう。 |
お母さんの誕生日がすぎそうで、あっと思ってどうしようと思って。 一番の怖さとかそういうのがあったけど、電話しました。 紆余曲折で関東と東海に分かれてくらしているけれども。 恨むほどのこととか、呆れたりすることとか。 その電話だけはそんなのとにかく考えられなかった。
「お母さん、誕生日、おめでとう」
もう四半世紀すぎも生きているのに、そうやって声に出して言うのは、 おそらく気の無い小学生時代くらいからだと思う。 病気になるまでは毎年プレゼントを贈ってたけど、 声に出して言うことは無かった。
あなたがいなかったら、私はいなかった。 それはいいことなのか、悪いことなのかわからない。
関東で暮らしていることも、この先実家がどう動くのかも。 私自身もわからない。
好きな小説を読んで、そして書いて、それを書き上げるまでは死ねない。
そんなこと言ったらみんなと同じこと言われた。
「書き上げたら、また次の作品を書いてご覧」
永遠は、ない。 いつか途切れるものだ。
それでも永遠を求めて、求めすぎて壊れてしまった。
過去の私が手を振っているといいな。 夏の暑い日のなかで、お気に入りの黒い帽子をかぶって。 今の私を、受け入れてくれることを。 過去の私を、受け入れることを。
お母さん。
私は、生きてます。
だから、あなたも。
あなたも病気があるから辛いでしょう。
病院に連れて行きたい。
お兄ちゃんはそういうところを見られる暇もなく働いてるらしい。
お母さん。
ねぇ、お母さん。
生きて、いよう。
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