Hungry life
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だって一度決意してたから。
「そっか。分かった。私はもう無理けん。」
コロコロ変わる、流されるあの人に嫌気がさした。
もう助けてあげられない。
頼って来られても支えにはなれない。
そう思った。
「俺がこんな事言える立場じゃないけど
縁を切るとか、言わんでくれ…頼むから。。」
「今までどれだけ私の事傷付けて苦しめてきたか分かってるの?
好き勝手ばっかして、分かろうともしてくれなかったやん。
もう振り回されるのはまっぴらだから。ごめんね。」
次の日の朝、久々にモーニングコールする約束もキャンセルした。
分かってる。
あの人は、私が居なくなったら本当にダメになるってこと。
私の支えが必要だってこと。
あの人自身も、私を必要としているってことも分かってる。
でも、そんなのおかしいでしょ?
支えになって助けてあげたいけど、それがどんどん出来なくなる。
そうさせているのは、あの人自身。
自分で、どんどん自分を苦しめる状況にしていってるのに
どうしてそんな事しか出来ないの?
あなたを助けたい。支えになりたいよ?
でも、私にはそれが出来ない。もう、出来ないんだよ?
「うちらさぁ、お互い必要なはずなのにいつも喧嘩して
いつも相手を失いそうになると極論突きつけるよね。
そうすることでしか相手を繋ぎ止められないんかね…
想い合ってたはずなのにね…」
「そうかもな…いつからこうなったんかね」
私は、覚えてるよ。
あなたが私を裏切ったあの日から。
私は、本音が言えなくなった。
遠回しにしか伝えられなくて、あなたをイライラさせた。
それからは、ずっと、すれ違いだった。
何年か後に、交わる日は来るのかな。
それとも、もう別の誰かに向かって進んでいるんだろうか。
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