6時半に起床し、3人でご飯軽く食べてから7時に家を出る。 病院に7時半過ぎに到着。 お母さんは帰りたがっているようだった。 8時には移動ベッドに乗せられて8時半に手術室に入っていった。
3人で家族用の待機所でぼんやり待つ。 お父さんがかせろと失踪日記を読み始めた。 10時頃みっちゃんが来て、トモ子おばさんも原因不明で入院してたんだよ というのと、ときおお兄ちゃんが筋ジスで幻覚がはじまって ちいちゃんも薬が合わなくて薬を中断しているから毎日叫んだりして 大変らしいと聞く。みっちゃんも心臓が苦しいらしく 医者に検査して貰ったら心配事があるんじゃないんですかと聞かれたらしい。とくに治療もなかったというので救心飲んだらいいんじゃないと言うことになった。
お父さんがこりゃお払いしなきゃな、とぽつりと言った。
12時半に手術が終わって、執刀医が「成功しました」と話してくれたが 脳髄液は結局たまってたのかどうか、肝心の説明無しだった。 若いし、お母さんの名前を間違えていたがこの科でナンバー1の医師ということだった。
病室に戻ったお母さんは、まず朦朧としながら何かを言うので 耳を近づけたら「いじめられた」と言った。 それから全身麻酔の時の呼吸器のせいでのどに激痛が走るらしく ひどく痛がって、空中に文字を書くので お父さんが手を取って手のひらに文字を書かせた。 「オト」まで書いたのでお姉ちゃんが「オトウサン」て言ってる!と言ったらお父さんが「オトギリソウ」だろ、とお母さんが言いたかったことを当てた。 お母さんは自家製のオトギリソウでなんでも怪我が治ると信じてるので オトギリソウでうがいしたいと言いたかったらしい。 夫婦ってツーカーだなと思った。
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