雑記
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見たかった「サルバドールの夜」が意外に近くでやっていたので、また見に行ってきました。ヒットしてるようでけっこう大入りでした!
70年代初頭、独裁政権下のスペインで反体制運動をしていた青年サルバドールが警官殺しの罪で捕まり、25歳の若さで処刑されるという話。捕まりそうになって逃げ出したサルバと警察がもみあってる時に発砲騒ぎになり、警官が一人死亡しサルバも重傷を負う。亡くなった警官はどうやら味方の銃弾も受けていたようだったが、首相暗殺事件の見せしめなのか、まともな検証もなくサルバの死刑が確定してしまう。その12時間後には死刑執行されてしまうという異様な速さは「軍事裁判」ゆえ?(処刑の際の設備がむごすぎて目を背けたくなる) 家族と共に死の恐怖に向き合いながらもサルバはそれでも自分の人生を後悔しない。家族は30年以上たった今も、サルバの無罪を信じて再審を訴えているのだとか。サルバ役のダニエル・ブリュールがきっかけでこの映画見たかったんだけど、この人の顔はものすごく人を引きつける力があるなあ。後半は釘付けでした。 ちょっと前のスペインの情勢だとか、正直ほとんど知らないんですが、現代のこの紛争だらけの世界情勢の中で、一見するとサルバのような悲しい事例は溢れてる。だけど、それを一瞬One of themと考えてしまった自分を「ちょっと待て」と。 何で第三者的な発想でくくってしまえるんだろう?確かに外国の話ではあるけれど(これが日本人の話だったら、そうは思わなかったのかは分からないが)たった30年とちょっと前に、一人の青年が生きていて政府によって殺された・・・自分と同世代の青年が。慣れてしまってはいけないのですよね。。。
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