永遠に永遠にこの胸の中。 - 2002年07月30日(火) 今日は、ひたすら本を貪り読む。 『リヴァーフェニックス〜翼の折れた天使〜』完読しました。 ☆☆ 彼はすごい勢いで人生を駆け抜けていった人でした。 スターであったけど、彼はきっとスターになる事を望んでは いなかったんだろう・・と思いました。 その甘いマスク・潔癖に思われたライフスタイル・・。 (彼は、ベジタリアンを超えたヴォーガンでした。 それは、動物の殺生を憎むもので、彼は肉・魚はもちろんのこと、 乳製品・はちみつも決して食さず野菜と果物と豆腐のみ食していた。 皮製品も身に付けようとはしなかったそうです。) 性的なものでもとても葛藤があったそうで、 (彼は4歳の時に性的経験をしています・・。それは、ひとえに カルト宗教『神の子供たち』の存在があったようです。) とてもクリーンな生活を送る一方で、自分の中の『悪魔』的な 部分に悩んでいたそうです。。(あまりに小さな時から経験していた 為に、将来自分は変態になるのではないかという不安が彼の中には 常にあったようです。) 環境問題にも積極的に取り組み、熱帯雨林を買い取ったりしていたし、 動物愛護の団体を応援したりしていたり。 麻薬はダメ!!のキャンペーンに参加したり。 その一方で、彼は早くから飲酒・および麻薬を覚えていく。。 彼には、家族を養っていくというプレッシャー、そして、 世界の人たちに自分(達)の信念を伝えるという使命が重くのしかかっていた、 と本には書いてありました。 クリーンなイメージを保つ為、絶対タバコを吸っていることさえ 知られたくない、とひた隠しにする一方での、飲酒・服薬・・・。 彼の人生は「陰」と「陽」がはっきりしすぎていて、 彼はそれにさえ、戸惑ったのではないかとぼんやり考えたりしました。 ☆☆ そして、ティーンのアイドルになった自分を彼は決して喜んではいなかった。 そのイメージから抜け出そうともがいていた一面もあります。 そんな彼の役どころは幅広くて、例えば最後のほうでは男娼役にチャレンジ したりしてます。 ☆☆ わずか23年の生涯。 最後は強いドラックにより発作が起こり店の前の路地で息を引き取った彼。 彼の人生はかのアルチュール・ランボーになぞらえられたり、 (きっとディカプリオ主演の『太陽と月に背いて』のランボーを リヴァーがやってもすごかったと思う・・。この映画見てないけど;;) ジェームスディーンになぞらえられたり。 でも、彼の人生は彼だけのもので。 どんな理由があろうとも麻薬をやめられなかったのは弱さだったんだと、 思いました。 でも、それを責めたりするような境遇も権利も私は持ち合わせてはいないし。 ・・・あう、だんだん支離滅裂に・・・(爆発)。 ☆☆ 読後のイキオイそのままにHPとか検索してみたんですけど、 もう、写真見ただけで心臓がバクバク。 彼を形作る全ての傷が、その生涯が、儚いが故に。 こんな事を思うのは失礼だと思いながらその傷1つでさえ 美しいと思ってしまう、自分。 彼の人生が良いとか悪いとか、そんな事は分からなくなってて ただ、キレイだなって。 ああ、自己嫌悪。 でも、彼の存在は自分のこの胸にずっと刻まれるだろうと、 ただ、本を読んだだけなのにそう思ってしまったのでした。 近々、彼の映画作品も見てみようかと思っている今日この頃。 ☆☆ タイトルは松たかこさんから。 今日ずっと聴いていたので。 ...
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