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2002年12月12日(木) 晴子情歌 by高村薫

久方ぶりの新作というので楽しみにしててんけど
脱ミステリー、旧仮名遣いを駆使した大河小説とは
思いもしませんでしたわー。

大正時代に東京に生まれ、青森の地でおしんさながらの
人生を送った女性が、晩年息子に宛てて自叙伝を書き綴った
手紙の山と息子の人生観がメインのお話。

当時の青森・北海道と戦場フィリピンなど、綿密な取材に
基づいたリアルな描写は高村ワールドなんですけどね。
平凡な中流家庭に生まれた主人公が親に先立たれたから
とはいえ、旧家の奉公人になる理由がもうひとつわからへん。
東京に戻っても自立はできたと思うねんけど。
環境がおしんの割には、主人公は人生を淡々と受け入れ過ぎていて
おもしろくない。きれいすぎる。

男を描いてこその高村薫やから女性の描写も硬質になって
しまうんかな。続編は息子と実父が軸になるみたいやから
今までのイメージに近いものになるかも。
でも、ミステリーじゃないのはやっぱり苦手やな。あたし。


ゆぅま |

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