+Feel+


2004年07月15日(木) エンジェル by 石田衣良

IWGPを借りようと図書館に行ってもいっつも貸出中。石田衣良って人気あるのね。1冊だけ本棚にあった「エンジェル」を借りて読みました。

実は石田衣良の長編を読むのはこれが初めて。殺された主人公が幽霊になるところから話が始まって、幽霊が自分の死の真相をさぐりながら、自分の子供を宿している恋人?を守るって、あれ?どっかで見たなぁ。子供は宿してなかったと思うけど、デミ・ムーアの「ゴースト」とちょっと似てる?違うのは、幽霊が最後の2年間の記憶を恋人のことも含めてぜんぜん覚えていないこと。恋人を本当に愛していたのかどうかもわからない。

ミステリを好んで読む人には犯人の見当はすぐにつきます。どういう「意外!」が待っているかもだいたい…。そういうのよりも、幽霊の世界の描写がとてもユーモラスで再生という希望があること、ゲーム業界のデジタルな世界と、黒沢明を思わせる老映画監督と時代劇映画を取巻くアナログな世界の好対照がおもしろかった。一方で、生前はとても孤独だった主人公の人間関係の描き方がちょっと不満。縁を切ったはずの父親、たったひとりの友人、そして恋人の人物描写とそれぞれが主人公に対して抱いていた思いがもっと伝わるとよかったんだけど。3/4くらいまでがめっちゃおもしろくて、最後やや失速といったところかな。

★ハリポタの最新作がamazonから届いたけど…。これってほんまにペーパーバックなの?ありえない分厚さ。ゴブレットよりもさらに分厚いよ。持ち歩きにくいことこのうえなし。前後編に分けてくれてもいいのに。


ゆぅま |

My追加