あたろーの日記
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2005年06月10日(金) 酔っぱらいおじさん・・・

 旧暦5月4日。
 残業で終電近く。明日休みだからなんとかやっていられる。でもビール飲みたかった・・・。約束があったのに結局キャンセル。ゴメンナサイ。
 金曜の遅い時間の地下鉄は混んでいておまけに酒くさ〜。みんな酔っぱらってるの。うえ〜。自分が酔っていないので余計気になる。
 つり革につかまって立ち、文庫本読む。最近老子ににすごく惹かれて、『伊那谷の老子』(加島祥造・朝日文庫)を今読んでいる。なにもいらない、自分にとって必要最低限のものに囲まれて、手つかずの自然に囲まれた、例えば信州は伊那谷のような土地で、ひっそり暮らしていきたい、という願望が日に日に強くなっている。自分にとって真に必要なものは、いったいなんだろう・・・、そんな疑問と答えを頭の中でぐるぐる描き続けている。今の自分の生活の中で、自分は本当の自分を果たしてどこまで見つけているのだろう・・・。
 と、そんな想いもあって、老子に惹かれ、伊那谷で静かな時間を得る機会に恵まれた詩人の加島祥造の文章ひとつひとつを大事にゆっくり読んでいました。漢詩も出てくるので理解するのに時間がかかり、ページもなかなかめくれない。
 隣に立っていた40歳位のおじさん、いい気分で酔っぱらっているのか、フラフラしながらつり革につかまっている。嫌だね酔っぱらいは。お酒臭いし。
 ・・・が。おじさん、いつの間にかフラフラが止まったと思ったら、私のほうにやけに身体を寄せている。やだ、なに、痴漢カヨッ。と思ったら、違った。おじさん、どうやら私の読んでる本に興味を示したようで。。。
「ふぅん・・・・」
 ゲ。読んでるの!?
「ほぉ・・・」
 ウ、ウルサイ。
「に・・ご・・い・・ち・・え(二期一会※一期一会ではなく)」
 ゲッ。勝手に朗読するな〜!!
 こんな感じでじーっと私に寄り添って本を覗き込んでいる。読まれて減るもんじゃなし、痴漢でもないので私もそのまま放っておいてあげた。ただしところどころで声に出して読むのにはまいった。
 ページをめくるとにユーモアのある詩が出てきた。
「うふ、うふふふふ」
 ちょ、ちょっと!満員電車の中で人の本読んで笑うな!
 次に見事な桜の老木の写真が出てきた。
「おおーっ。はあ〜」
 ちょっちょっとあんたね!そこのおっさん!いい加減こっちが恥ずかしいって!
 周囲に私たちがお友達だと思われやしないか、だんだん不安になってきた。しかし、おじさんの視界に文字が入らないように遠ざけるような意地悪することもできず。。。
 おじさんがふと、停車駅のホームを眺めて呟いた。
「もうすぐ巣鴨か・・・」
 と、いきなりカバンをガバッと開けて、中からメモ帳らしきものとペンを取り出す。その時足元に何か落ちた。
「何か落ちましたよ」
 気づかずに必至になにやらメモっているので、教えてあげたら、「あ、どうもどうも」と拾い上げて、またひたすら書きまくっている。見ると7�儚僂曚匹寮喫�形の黄色い付箋紙にササッと書き付けては一番上をビッと剥がし、また次の紙にババッと書いては剥がし、を繰り返している。なにか、ひらめいたのか!?もしかして良い詩でも浮かんだの?じゃない、酔い詩か?
 そのうち私の降りる駅が近づいてきた。おじさんには悪いけど私は先に降ります。絡まれずに済んで良かった。
 と思ったら。電車がホームに入り始めると、おじさん、付箋紙をカバンに仕舞う。え?同じ駅っすか?げー。まじかよ。
 私が出口に向かい始めると、「お」と呟きながら後ろをひっついてくる。んがーだな、まったく。
 改札に向かって階段を上る。いつの間にか隣を歩いているおじさんが、なにか言いたげに私の顔を覗き込んでくる。あのね!別に知り合いになったわけじゃないんだからね!この酔っぱらいがっ!
 駅を出てどっちの方向に行くか見られると厄介かも、と思って、急ぎ足で改札を通り抜け、すたすた歩いて帰ってきましたです。
 悪いおじさんじゃなかったんですが、まあ面白いでしたが、まったく酔っぱらいは困るよ。だいたいそっちはお酒飲んでいい気分だろうけど、こちとら週納めのビール我慢して残業してたんだからね。
 しかし、そういえば、以前にも似たような経験した気がします。。。

 それにしても・・・。
 遅くまで残業していながら(残業は私が要領悪いからでもあるけど)、上司(数名)が会社の費用で飲んだ分を交際費として伝票切っている自分がバカらしく思える今日この頃。今の派遣先に来て昨日今日始まったわけではないけれど。早く帰ってやりたいことあるのになあ、とか、今日も学校に行けなかったなあ、と思いながら残業している傍を、仲間と連れだって飲みに行く上司達が、浮き足立って通り過ぎていく。そして翌日適当に客先参加者を書いたメモをつけて、前夜の領収書が私の手元に来る。なんかむなしいです。もちろん上司はやるべき仕事をきちんとやった上で飲みに行っているのですが。でも、残業早く切り上げて帰りたい、と思いながら仕事を続けているその同じ時間に、上司がお酒飲んでいい気分であーだこーだ言い合っている、で翌日領収書を受け取るのは自分なのだ、と考えると、つくづくバカらしく思えるのです。そういうことがしょっちゅうなので。はあ。。。こんなことで文句を言う自分は性格が歪んでいるんだろうか?
 自分が働くのは誰のためでもない、自分が生活をしていくために、社会で学ぶべきことがあるがために働くのだ、と分かってはいるのですが。
 今の仕事、やはりきついです。体力的にも、気力的にも。精神的に、やってらんないよ!っていう部分が少なからずあって、いい加減、自分のいるべき場所ではない、という気がしてきている。こんなことを書くのはすごい甘えだとは思うのですが。
 だけど、会社に1日12時間とか14時間いて、他にやりたいことができない自分の現在って、異常だと思う。異常すぎる。
 自分の貴重な「今」がどんどん削られていくような気がしている。働き方をもっと考え直さなければ、と思う。もっと要領よく、仕事をてきぱきと片づけていかなければ。だけど、それも私の能力では限界がある。もっと自分に合った生き方を探さなければ、と思う。大袈裟ではなくて。
 そういうことをこの頃強く考え続けている。何ヶ月かかかってしまいそうだけど、次の人達にちゃんと引き継げるような資料を作って、整理して、それが出来た段階で、今の仕事を辞めたいと思う。次をどうするかは未定だけど、いつかやりたい仕事がどんどん遠のいていく今、このあたりで環境を変えないと、このまま自分が自滅してしまいそうで、怖いです。今の会社にもう5年いるのだし、考え直して良い時期だと思う。来年までには違う一歩を踏み出したいと思う。
 ちょっと愚痴っぽくなってスミマセン。
 


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