あたろーの日記
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  旧暦2月11日。 仕事を終えて、職場ののんべい女3人で、新橋の焼鳥屋へ繰り出す。新橋駅SL広場からすぐの「つるや」。昨年酒の師匠に連れて行って貰い、すっかり気に入ってしまった店。ここの2階座敷にて、久々小宴会。金曜の新橋はさすがにオヤジの聖地である。みんな開放的なほっとした顔で心おきなく呑んで語り合う喜びを享受しているのである。で、オヤジ的淑女もそれは同様なのであるからして。 美味しかったですぅ。。。 写真の鳥皮炒め。皮とピーマンを炒めてポン酢をからめてあります。これとご飯があればなんにもいらない、ってくらい、ご飯にも合いそう。でもこの場は呑む場なのでそれはいつか自宅で真似してみるとして(鳥皮だけってスーパーじゃ売ってないのでもも肉買って皮と肉を炒めちゃうのもいいかも)、もうビールと熱燗で焼き鳥に舌鼓打って幸せを噛みしめる。鳥皮炒めの手前の赤いギロッとしたのはレバ刺し。これもうんまかった。 またアホな話とか真面目な話とかしんみりな話とかで次々喋る喋る呑む呑む食う食う喋る喋る呑む呑む食う食う食う呑む呑む呑む食う食う食う。。。 お腹一杯だけど肝臓と舌はまだ動かし足りないということで、二次会決行。これも新橋駅近くの居酒屋。どこ入ろうかと歩いていたところに路上で客引きのお兄さんに声を掛けられ、じゃここでいいか、と入っていく。ふつうーの、おじさんグループはあまり来ないような、綺麗な居酒屋。ま、なんでも呑めりゃいいってことで。そこで小一時間位いたでしょうか。そしたらラストオーダーというので我々はもう結構です、と言うと、なんと、「お一人様1品以上注文して頂くことになっておりますので、もう1品なにか・・・」と言う。は?我々はお酒の他にタラバガニのパスタとセロリのなんとかっていう2品しか頼んではいませんが、それじゃダメというわけらしい。3人いるんだから合計3品は頼めということ。そんなこと聞いてない、いや最初に言いました、聞いてない言いました聞いてない言いましたの押し問答になる・・・と、そんなん埒あかないからもうめんどくさいと思ってさっさとレジに行き会計して出てきた。3人で4440円。のどこが悪いのか。○品以上注文しないと店から出さない、という店って凄いな。そんなこと言われたの初めて。路上で店員さんに声かけられて行くのはやめよう。店は自分の目と鼻で選ぶべし。それがのんべいの美学というものである。
みんなと別れて1人山手線。あ、座れる、と思って途中駅から隅っこの座席に座る、iPodで昔懐かしのAOR、ボズ・スキャッグスを聴いているうちに心地よい眠りにつく。・・・と、途中で目が覚めて、肩が重い、と思ったら、隣のおじさんの頭のバーコードが肩にのしかかっている、それを重いなーと思いながら眺めて、ふと気がついて、ぽん、と軽く押し戻すと、相手も夢うつつの中で気がついたらしくいちどは体勢を立て直した。それで私もまたちょっと眠ろうかなと目をつむったら、また肩が重くなって、また目を開けてバーコードをまじまじと見つめていた。 そうしたら、突然、私の目の前を誰かの腕がさっと走って、バーコードのおじさんのおでこを「ごんっ」とこづいた。え?と思って私は固まって、ボズの歌声の向こうで交わされる会話を聞く。こづいたのは私の斜向かいに立っているおじさんで、「今度寄っかかったらぶんなぐるからな」と、バーコードおじさんに言っている。・・・ぶんなぐらなくたって・・・と、私が思っていると、隣のバーコードおじさんは、うつむいて眠ったまま、片足を「どんっ」と床に強く打ち鳴らして、寝たふりしながら喧嘩する気はないけど一応抵抗はしておく、という、酔っぱらいなりの反抗心を示した。私は何故かいきなり当事者(被害者?)になってしまった手前、知らんぷりするわけにもいかず、かといって積極的にバーコードおじさんにもこづいたおじさんにもかかわる気もないので、一応、にこっと微笑んで頭を下げて、こっちも酔ったふり眠いふりして目をつむった。私としてはここで「気にしとらんですよ私はァ」「酔っぱらいの扱いには慣れとりますけん」と、地を出してしまうよりかは、ちょっと気の弱いか弱い乙女を演じておとなしくしておくほうが得策ではある。だいたいそんな乙女が深夜の山手線に乗っているかどうかは疑問ですが。・・・斜向かいのこづいたおじさんは、私の目の前に立っているもう1人のおじさん?おにいさん?になにやら話しかけている。酔って女性の肩にもたれかかるなんて最低だとか何とか。あれ?この人達って知り合い?じゃあ、バーコードおじさんも仲間?そんならいいや、そういう仲なのね。 と思っていたら、またバーコードおじさんが寄りかかってきた。やべえ、一応、私は気にしてないという意思表示見せておかなければおじさんがぶんなぐられる、と思って、口角を持ち上げてこわばった微笑みを見せようとする。しかし、それが、乙女の我慢の表情と見て取ったのか、もしくは私の表情よりバーコードの傾き具合のほうにだけ注目してたのか分からないけど、再び、斜向かいのおじさんの腕がにゅいっと、私の目の前を走った・・・・と思ったら。 その腕を、私の前にいるおじさん?おにいさん?がぎゅっと掴んで、「やめたほうがいい」と諭した。 お、かっちょええ。。。と思ったその瞬間、車内アナウンスが次の停車駅を案内、おおやっと巣鴨だ降りよう降りようと私はかばんを膝の上で整えて、次の駅で降りますからもう心配しないでサインを立っている2人のおじさんに示した。 電車が止まってドアが開き、私はバーコードおじさんにショックを与えないようにそっと席を立ち、目の前のおじさん?おにいさん?達に頭を下げて、電車を降りた。。。と思ったら、斜向かいに立っていたおじさんのほうが先に降りたので、ありゃ、同じ駅だったのかあ。。と。で、なおかつ、3人のおじさん達は知り合いでもなんでもなかったのであーる。 案の定、おじさんは、私が降りてホームを歩き出すのを見ると、ちょっとスピード落として隣に来て、「酔っぱらいにも酔っぱらいの美学っちゅうもんがあるんだよなあ、ああいう風に他人に迷惑云々」と語り始めた。ここでイヤホンを外しちゃいかん、語りを聞く態勢に入ってはいかん、と、一応私はうんうん頷きながら、ちょっとだけ話を聞いてあげて、最後は軽く会釈して足を速めた。おっさん、あんたも十分酔っぱらいやんけ。 今週のキーワードは、酔っぱらいの美学。
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