あたろーの日記
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旧暦3月11日。 午前中どっぷり本を読んでいた。読みかけのサスペンス・ホラーを読み終えて、これまた読みかけだったエッセイを読む。昼食を挟んでまた読み始め、眠くなったので布団引っ張り出して折り畳んだままの上にごろんと寄りかかるようにして寝る。 1時間ちょっとの昼寝なのに、はっきり覚えているので3種類の夢を見た。1つはそんなに記憶に残らない夢。もう1つは忘れたつもりでいた自分の心理の嫌な部分を暴き出してくれちゃったような嫌な夢。3つめは、また火事の夢。夢の中で昼寝をしていたら、アパートの周囲がサイレンだらけ。で、窓を開けて外を見たら、アパートの四方八方の家々ことごとくから火が出て火事になっている。近所の住人がそれぞれ自分の家の火消しに躍起になっている。布団で叩いたりバケツの水掛けたり。当の私は、それを眺めて、自分のアパートには火は回ってこない、と変な確信を持ちつつ、一方で、自分にさえ火の粉が掛からなければそれで良いのか、と自分を責めている。で、逃げた方がいいかな、と思いながら窓を閉めたところで目が覚めた。 夕方、銭湯に行こうとドアを開けたら焦げ臭い匂いが。匂いの元が気になる。どこだろう、大家さんの台所かな、鍋を焦がしたのかな。。。ちゃんと家の人が分かってれば心配ないけど、留守中に焦げ臭いとしたら・・・、等考えてちと不安になったり。途中火のついた煙草が2本も歩道に落ちていた。風の強い日にひどいよな、と思いながらも、底の薄いサンダルだったのでそのまま何もせずに通り過ぎた。それが、お風呂の入っている間気になり始めて、夢の中で、自分にさえ火の粉が掛からなければいいと思っていた自分のことを思いだし、帰り道、その2本の煙草を見つけてサンダルで押し潰さなきゃ、と思って歩いていたら、もうすでに誰かが潰して火を消した後だった。。。
読み終えたのは『ヴァイオレット・アイ』(スティーヴン・ウッドワース著/風間賢二訳・SB文庫)。カバーに書いてある粗筋。「紫の瞳を持ち、死者と交流できる人間(ヴァイオレット)。彼らを次々と狙う連続殺人が発生した。死体の目はくりぬかれ、凄惨をきわめた。彼らに恨みを抱く者の犯行か?FBI捜査官のダンは(ヴァイオレット)のナタリーの協力のもと、犠牲者の少女の霊を呼びだして手がかりを追うが、やがて新たな殺人が!全米50万部突破の話題のサスペンス・ホラー」・・・とのまんま書き写しました。 面白かった。どこかに書いてあったけど、ジェットコースターに乗っているような感覚。初っぱなから話にどんどん引き込まれて、読み始めたら中断するのが嫌になる位、面白い。日本語訳に「???」な箇所があるのは仕方ないとして。これって、ハリウッドで絶対映画化されるだろうな、数年後には、という感じがする。主演はナタリー・ポートマンとか?それはともかく、小説を読んでいるというより、まさに映像を見ている、映画館にいるような感覚がした。文章が映像的。映像を意識した表現になっている。作者の頭の中にある映像を、映画館のスクリーンから文章を起こすように書き連ねていったという感じ。登場人物の描写も、俳優の演技を描写しているよう。それが良いのか悪いのか分からないけど、単純に、ドキドキハラハラさせて楽しませてくれる小説でした。
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