あたろーの日記
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| 2006年05月26日(金) |
旧暦で言うと肉の日。 |
旧暦4月29日。 こにゃにゃちわ。 ・・・と、書いているのは翌土曜のお昼です。あーよく寝た。 昨夜は、知り合いのおばさんおじさんに、渋谷の叙々苑という焼き肉屋さんでご馳走になった。おふたりとはもうかれこれ13年くらいのおつきあいです。私が卒業した大学にそのまましばらく勤めていた時(あることに夢中になり就職活動しそびれてたら恩師が見かねて拾ってくれた)、清掃会社の社員として校舎の掃除をしてくれていたのがそのおばさん。ある日いつも使っているトイレがそれまでよりぴかぴかになって、洗面台に花まで飾ってあって、ああお掃除の担当の人、交替したんだー、と気がついた。挨拶やちょっとした立ち話するようになって、いつの間にか仲が良くなって、ウチに遊びにいらっしゃいよ、とか、呑みに行こうカラオケ行こう、とかいうお付き合いになり、今に至っています。東京には私のおっかさんみたいな人が3人いて、そのうちのお1人です。 そのおばさんおじさんに会うのは約1年半ぶり。電話しなさい来なさいと言われているのになかなか電話しないしなかなか捕まらない(おばさんに言わせるとそうらしい)私の携帯電話に、今週月曜の朝7時、おばさんから電話が掛かってきて、「忘れてないわよね!今週金曜大丈夫!?じゃハチ公前で、絶対来てよ」と(爆)。寝ぼけ頭で慌てて手帳にメモしました。すいません、いつも。超多忙で呑みに行く約束すらできないってわけじゃないんです。ただ、ほげーっと、電話しなきゃ、と思いつつ、毎週過ぎてしまうんです。他にしっかり呑みに行ったりはしてるんですけど。 久しぶりに会ったおふたり。おばさんの勢いは相変わらず衰えず。次から次へとよく喋る。で、3人よく呑む。焼き肉にビビンバまで戴き、美味しかったです。お土産に沢庵(何故か)とチョコレートまで戴いた。チョコレート、月曜に会社に持っていって職場の人にもあげなさいって。 で、たらふく食べて帰宅してごーごーと爆睡して、今朝6時半頃に一旦目が覚めて、布団の上でフッキンしたりストレッチしたりしたんだけど、またごろんとなってしまい、2度寝。休日は勿体ないから2度寝はしない主義なのですが、勿体ないことをやってしまった。でも、頭がすっきりしてますですはい。
佐賀のひき逃げ事件、犯人逮捕されてほっとした。男の子もまだ意識ははっきりしないけど、回復に向かっているとのことで、良かった。犯人が捕まるまで、男の子が事故現場から連れ去られて遠い場所に放置された状況を考えると、こんな恐ろしい非道なことをする犯人を許せない、という怒りの気持ちが強かった。だけど、逮捕されて報道カメラの前に姿を現した犯人の男性を見ていると、怒りよりも哀しいというか切ないというか、気の毒にさえ思えてくる。 事故を起こして気が動転して怖くなって男の子を別の場所に放置し、警察官にトラックを見つけられて隙を見て逃走し、山の中で隠れて過ごし、煙草が吸いたくなって百数十円のお金を持って人里に降りてきて、そこで見つかって逮捕。カメラに映るのは山中生活で汚れた服装に放心状態の男性。あんな事件を起こすなんて、まさに「鬼畜」だ、どんな奴なんだ、と思っていたのだけど、いざその様子を見ると、彼に同情する気持ちも生まれる。 事故を起こそうと思って起こしたわけでなく、衝突の直前までたぶん日常的なことを考えながら運転してたんだと思う。仕事終えたらパチンコ行こうかなとか誰それと呑もうかなとか、或いは家族や友人のこととか、眠いなとか、ごく普通の。それがいきなり覆って、そんな日常が飛んでしまうような状況になって、怖くなって気が動転して、男の子の身の心配よりも自分の今後のことで頭がいっぱいになり、あとで冷静に考えるとどうしてあんなことをしてしまったんだろうと思うようなことをしてしまった。事故直後にしかるべき行動をちゃんと取っていれば男の子も自分も状況が今とは違ったものになったはずなのに、一歩間違えてしてはいけない方向に行動し始めてしまうと、次から次へと状況は悪化していく一方。逃げ込んだ山中で何を考えながら過ごしていたのか。1本になった手元の煙草に何を思ったんだろう。普通の日常生活から一気に状況が変わって、臆病と大胆が同居する自分をコントロールできずに破滅的な行動を取ってしまった。もともと人の命を奪おうなどと考えてはいなかったのに、結果的にそう捉えられても仕方がない行動になってしまった。・・・今こうして他人の身に起こった事件について書いている私も、普段ニュースで知る凶悪事件の犯人をあれこれ言う私も、歯車がちょっと狂えば、似たような立場に置かれる可能性はないわけではない、と思う。その時に理性を持って常識的な行動を取ることができればいいのだけど、自分の理性がちゃんと自分に寄り添っていてくれるかどうか、自信があるとは言えない。・・・だから、佐賀の犯人の男性のことは、まったくの人ごととは思えない気がする。人間誰しも自分のことをすべて把握しているわけではないのだから。 男の子が早く回復して、以前のように自転車に乗って出掛ける日が来るようにと願います。事件を起こした男性も、罪を償って、人生をやり直す機会を得て欲しいと思いました。
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