あたろーの日記
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2006年08月02日(水) イスラエル軍の虐殺

 旧暦7月9日。
 昨日は出社早々貧血になってしまい、午前で仕事を早退。まったくだらしないなあ(笑)。週末呑み明かしておいてこれだもん。早く復活しましょう。
 
 イスラエルによるレバノンへ侵攻が続いている。
 レバノンのシーア派武装組織ヒズボラによるイスラエル兵拉致に端を発したイスラエル軍によるレバノン攻撃は、単にヒズボラに打撃を与えようとするものではなくて、レバノン市民を無差別に虐殺するという非常に野蛮な行為である。7月30日には、カナで子供37人を含む57人以上が犠牲となる大規模な空爆があった。
 レバノンでは早い時期に国外へ避難することが出来なかった貧しい人達が取り残され、イスラエルの攻撃から逃げ惑い、あるいは孤立している。しかも、WFP(世界食糧計画)による援助物資(食糧や医薬品など)の運搬は、イスラエルの妨害によりレバノンの人々へ十分行き渡っていない。彼らの生活環境は、食糧や医薬品、水などの不足や衛生状態の悪化により、劣悪になりつつあるとのこと。
 さらにはレバノン市民への攻撃で、イスラエルは国際法で使用が禁じられているクラスター爆弾(イラクでアメリカ軍が使用して問題となった)や、残虐な怪我を負わせる新型爆弾を(実験として?)使用しているらしい。「Mysterious wounds from Israeli shells in Gaza」MIDDLE EAST ONLONE
 アメリカは一応ライス長官を中東に派遣して外交のポーズはとっているが、実際は中東和平に消極的で、おそらく裏でイスラエルのレバノン攻撃を積極的に支持しているのだろう。足並みの揃わない国際社会を尻目に、イスラエルは48時間の停戦合意すら守らず、レバノン市民を無差別に虐殺し続けている。アメリカを後ろ盾にしたイスラエルが、ヒズボラの後ろにいるシリアとさらにはイランを戦争に巻き込みたがっているのは明らかだ。表向きは国際社会の非難に配慮しているように見えることがあっても、中東を火の海にしたいと思う政治的意図が張り巡らされているのは想像がつく。
 中東地域に絡んでどのような利権や組織がかかわっているのか、複雑で、勉強不足の私にはよく分からないけれど、裏側がどうあれ、戦争を起こすのは金持ちのジジイ達で(表現は悪いけど)、犠牲となるのは罪のない子供や若者や立場の弱い人達である。そういう図式が許せないし、とても悲しい。私利私欲にまみれた政治家や金満家達が安全な部屋で美味しい料理や酒に浸っているのと同じ時刻に、彼らによって始められた戦争で家族を失い大怪我を負った瀕死の子供が、まともな設備のない病院で苦しんでいる。身体を木っ端微塵に吹き飛ばされてすでに死んでいる子供もいる。子供の亡骸を抱えて嘆き悲しんでいる親がいる。これが事実なのだから、恐ろしいしやるせない。こんなことがあってよいものだろうか。
 残虐で非人道的な行為に対して、怒りの気持ち、NOという気持ちをただマイナスのエネルギーとしてぶつけるだけでは解決にはならないけれど、それでも、私のようなちっぽけな存在なりに、犠牲となっている人達に寄り添えるような何かが出来たら、と思う。今日は仕事の帰りにイスラエル大使館まで行った。少し時間が遅すぎたけど。当然というべきか、通りから奥まったところにある大使館へ続く入り口は封鎖されて警察官が警備していたけれど、何事もないかのように静かだった。抗議の気持ちをどうレバノンの人々の役に立てられるだろうか。こう書くと、私1人が大袈裟な存在に思えてしまうけど、やはり、1人1人である、と思う。1人1人の気持ちと、その気持ちの繋がりが、戦地に必ず影響を与えるものだと思っています。。。
 まだまだ自分がどう行動すべきか、悩んでいるのですが、平和な世界というのが理想とはいえ、あり得ない幻想なのかもしれないのですが、それから、こう言うとイマドキあほらしい、って思う人もいるかもしれないのですが、やっぱり、愛や平和というのは、人間にとって最も大切で必要なことじゃないかなあ、って気がします。。
 


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