浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2002年04月18日(木) ハーロックとドウジン生活の始まり

けっこうマイナーな曲や知る人がいそうにない古い曲も替え歌にしてしまっている私だが、これはいくらなんでも、と思うモノもある。それが挿入歌だ。(宝塚版『ベルばら』は最近も上演してワイドショーでも流れたし、NHK地上波でもアンコール放映してたから書いちゃったけど(^^;))
Maxiさんちで『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『銀河鉄道999』の話題となって、曲を思い出そうとしたら、エンディングは忘れているのに挿入歌の方はいくつか覚えていた。ほかに誰か覚えてる人がいるだろうか。

♪流れ行く流れ行くちぎれ雲、遠くなる遠くなる故郷よ/今ひとり旅立つ君は、銀河を越えて夜空の果てへ/きらめく星よ伝えておくれ、元気でいてと、さすらい人に/君が歩いたその道に、綺麗な花が咲いていました。(『999』挿入歌、歌は神谷明さんだったのだ)

♪星の果てをオレはさすらう/人はオレを呼ぶ、キャプテンハーロック、キャプテンハーロック、髑髏の旗を、旗を掲げ/明日のない海で、命ある限り、自由に生きる/オレの旗の下で、オレの旗の下で、オレは自由に生きる。(『ハーロック』挿入歌、太い男性コーラスだったべな)

♪昔むかし野原には、可愛い花が咲いていました/昔むかし人間は、優しい笑顔をしていました/ほんとうですよ、ほんとうですよ、信じないかもしれないけれど/それが地球だったんですよ、それがこの星だったんですよ。(『ハーロック』挿入歌、歌は水木一郎さん)

どうっすか? 歌えた人がいたら、拍手喝采。こんなに覚えてるのは、私が『ハーロック』や『エメラルダス』のファン(『ハーロック』は私設FCにも入ってたのだ)で、挿入歌集やラジオドラマのアルバムなんぞも買って聞いてたからなのね。『ガンダム』や『ルパン』の挿入歌などは、さすがの私も覚えてないもん。(^^;)

そいえば、最初のパロディ創作をしたのは『ハーロック』『999』のネタだった。
松本さんの漫画というのは、謎や語られない過去の匂わせ方は上手くって、でも謎解きはしてくれない。『999』のノベライゼーション(コバルトやソノラマ文庫で出てた)などで、謎の一端は分かっても、作家の描き方にそそられないところもあった。物語の全体像は、まるで彼の絵のごとく、朦朧と半ば闇の中にとけ込んでいる。それが想像力をかき立て、それぞれの人の中に浪漫をかきたてる要因でもあるんだけれど。

ちょうど進学した先で、ハーロックファンの友達が出来た頃だった。ひとりはコミケの常連で、山もオチも意味もなくたっていいじゃん、と笑って言ってた。ひとりは毎回読んで楽しんでくれた。松本漫画&映画のストーリーのミッシングリングに当たる部分のつじつま合わせに夢中になった。書く「余地」がありあまるほどある、物語の穴を掘り返しては楽しんだ。

OUT誌でゆうきまさみのようなパロディ作家の「漫画」は知っていても、自分もそんなパロディを「小説」で書けばいいとはそれまで思っていなかった。誰も描いてくれないなら、自分で書けばいいんだ。画力が追いつかないなら、文で楽しいモノを書けばいい。そばに読んで楽しんでくれる人がいたのは、とても愉快な体験だったのでした。

それ以来、ジャンルはあれこれかわったけれど、いまだにドウジン体質は抜けておりませんにゃ〜。(笑)
雀百まで踊り忘れず。浜の真砂は尽きるとも、世にドウジンの種は尽きまじ。


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