浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2003年10月16日(木) |
凍るかと思ったよ/ドイツ人って生き物はせつない/ケニー続報/祈り |
正味5時間の仕事に、往復の通勤にかけた時間が6時間って、なにか間違ってる。 帰りの4時間のうち2時間は、乗り継ぎ列車待ち×2箇所。10月のダイヤ変更を恨むぞーっ!(怒) ちゅうか、もっと近いとこの人にこの仕事まわしたらええやん。(-_-;)>派遣会社さん おかげで、この季節に蚊のぶんぶん飛ぶ田舎の駅で寒風に吹きさらされました。駅の椅子ではやんちゃそうなガキがタバコふかしてて気分悪いしよー。 あれで雨とか降ってたらオレは確実に風邪っぴきよ。まだ同じところ行く仕事残ってるがなー。派遣社員はカラダが資本の浮き草家業よ。倒れたらどうしてくれる。←以前倒れたがな。 カラダが冷えきって、まだ温まらないぜ。くそお。
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F速のハインツのインタビューにボロボロ泣かされてしまった。 「ニックは僕より速い」「ニックにはもっとチャンスが与えられるべきだ」....って。アンタ、自分のシートがどうなるかわからない時だってのに、スキあらばチャンスのために血眼になり他人様のことなんざ知ったこっちゃねえと押しのけあう魑魅魍魎なF1の世界で、なに言ってるだよー! ああ、これがハインツなんだ。ハインツを愛しいと思わせるけれど、タフでなくちゃ生き延びられないストーブリーグを予感させる、そんなナイーブさなんだ。 森脇さんが残念さ半分でいつも厳しく言っちゃう親心わかるよ。 だから、ワシは泣くんだよ。泣かせてくれよ。ニックへのハインツのいたわりが、胸にしみてイタイよ。
予選システムは、来季、またも変更される。 土曜日に行われることとなった2回の予選セッション。1回目の間に再給油は認められる。2回目の予選と決勝の間に、再給油・セットアップ変更は認められない。 ニュースサイトによっては、1回目と2回目の間もセットアップ変更ナシという記述があるが、F1オフィシャルサイトのニュースを見る限りではその記述を見つけられなかったのだが??(といっても、ウチのMacが長いファイルを読むのに苦労してフリーズしてしまうから、しっかり確認できてないけどねー(^^;))
ミハエルとフェラーリは強くなりすぎた。あらゆる記録を書き替え、レギュレーションの変更をさせるほどに。 あなたと仲間が強くなったことが、あなたの喜びを奪う。スケジュールから削られてしまった時間。世界最速を目指す、予選の濃密な時間。決勝前のセッティングを慎重に煮詰める時間。 苦闘して疲れはてたミハエル。しかし、「引退」という言葉は否定し続けている。チームメイトに完璧に打ち負かされたら....彼はそう言った。 あの人は最後の最後まであがいて、あがきまわってひとすじのチャンスにかじりつく人。チームとの一体感を作り上げ、セッティングを煮詰め、そこに喜びを感じている人。だからこそ、あれこれと出てくる引退の噂にも冷静でいられる。 最後の瞬間まで、彼は挑み続けるだろうさ。
ワシの経験は乏しいかもしれんけど、たいがいのドイツ人って、ひとりで「オレはすごい!」と勝ち誇れるメンタリティ持ってないと思うんだな。 独立独歩の個人主義な他国の人らに比べりゃあ、ひとりゴーイングマイウェイ出来ないように感じるときがある。 自信家のヤツなんてめったにいないし、誰とでも簡単には打ち解けられないくせに、自分を理解してくれないって悩みも持ってたりして。(笑) 親密な集団の中で初めて本来の自分を出すことが出来、誰かに頼りにされることに自分の価値を見出してるヤツって多かったんだ。 彼らは、自分を評価するのに、誰かの目という鏡を必要とする。その誰かは、ほんとうの自分をわかってくれてると信頼し、評価されたい相手の目。その中に自分を見る。(だからラルフは、ミハエル以外アウトオブ眼中なんだ(笑)) ワシはミハエルを見てると、そんなことを思い出すんだ。 集団の中の帰属意識。チームの中の大事な一部分であること。 自分自身という存在が、リザルトを持ち帰るために有効なパッケージを形成する限り、チームの中で価値を喪失したと感じない限り、この人は走り続けるんじゃないか。 自分を取り囲むチームの人々の目の中に、その失望が映るときまで。 もちろんあの人のことだから、チームのために懸命になり続けるさ。それがその日を遠のかせるのは間違いないと思うんだよ。
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ケニー・ブラック続報。右大腿骨、両足首の手術成功。脊椎骨の骨折も発見されたが、これも固定手術成功。足の麻痺はなく、おそらく完全に回復できるだろうとの見通し。 彼の事故の詳細を告げるニュースを目にするたび、傷の重さにショックを受けたが、徐々に回復を報じるニュースも入ってきた。←お見舞いメッセージの宛先もこのニュースに。
ケニーを初めて見たのは、インディ500の放映で彼が優勝する姿だった。翌年彼はCARTにやってきて、果敢な走りを見せてくれた。 思い切りのいい走り、バンド活動で仲間達と楽しんでいた姿、印象に残るドライバーだった。F1最終戦スズカでの心臓の痛いレースと、その当日のアメリカンレースでの好きなドライバーのひとりに起こった悲劇。負傷の詳細を知るたび、99年のショックが脳裏をよぎる。それでも、あの時とは違い、なにもかもが崩壊したわけではない。ケニーが完治するだろうという報道に救われる。
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メイク・ア・ウィッシュ....。鈴鹿での琢磨君参戦に、この子のニュースを忘れることができなかった。彼はアメリカで闘病中。
母のことを思い出す。私の妹は、心臓の隔壁に穴が開いた状態で生まれた。今の医学なら新生児のうちに手術でき、成功率も高い。が、三十数年前のことだ。地元の病院じゃあ、とても無理な手術だった。手術にかかる費用は、当時の金額で二百万と言われた。 彼女は手術に耐えられる年齢になる前に逝った。彼女が育っていたら、どんな夢を抱いただろう。どんな人生を歩んだだろう。時折そう思うのさ。
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