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■ かあらげぼんぼの咲く頃に
かあらげぼんぼの花咲く庭先に 目を細めて 眺めている 祖母がいます
決して 艶やかではない 派手ではない 薄紫のつぼみと白の真っ直ぐに伸びた綿毛
少しうなだれて 静かに ひっそりと咲くその花は 祖母の姿そのまんまでありました
「これはね かあらげぼんぼ 昔は里に いっぱい咲いていたんだよ」
明日もきっと 祖母と かあらげぼんぼの 無言の語らいは続いていることでしょう
そして 陽だまりは いつまでも時空を超えて 祖母の人生をひっそりと映し続けてゆくのでしょう
2002年04月28日(日)
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