PARANOID DIARY 海野 | |||
ノロイ。 / 2005年09月09日(金) |
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今日はバイトのSちゃんと一緒に「ノロイ」を見てきました。レイトで行こうと思ったら10時からで、帰りは日付変わってました。 私はホラーとかあんまり好きじゃないというか…苦手というか……これまでにほとんど見たことの無いジャンルなんですが、なぜかこの「ノロイ」に関しては、私のほうから見に行こう! とホラー好きのSちゃんを誘って見に行くことになりました。映画館においてあったたて看板がすごく怖くて「絶対こんなもん見ねぇYO!」と思ってたんですが、人の心はうつりにけり。 ※以下はネタバレ感想なので、見てもいい方だけ反転してご覧ください。 とりあえず最初はすっごく怖くて、ああー、泣いちゃったらどうしよう〜(意外と涙腺弱い)とか思ってたんですが、途中で「杉書房」の編集部が出てきたところでアッサリ醒めてしまった…。ああいうのは本に詳しく無い人が見たらいいんだと思いますけど、私からしたら「あーね、竹書房もじって杉書房なのね…」と我にかえってしまったので、できるなら竹書房のままやってほしかったです。竹書房は怖い話系の本たくさん出してるので、それならもっとリアリティがあったのに。 時々フィクションを感じさせる、芝居がかった演技の時があったんですが、この作品の主役となる、作家の小林さん役の人は本当に普通のおじさん! というかんじで、あのおじさんしか出なかったら私はこの話を信じましたね。ていうか途中までは半信半疑で見てました。堀役(霊能者というよりは電波)の人も上手かったよ。 一見バラバラに見える出来事を辿っていくと元は一緒、という手法は以前からありますが、これは見せ方が上手かった気がします。いくつものケースをサンプリングみたいに並べていく感じで。ただ、突拍子も無いこともありましたが。 あとはCGの使い方がダメでしたねぇ…あんなに人影をはっきり映しちゃって、多分そこで醒めちゃう人も多いと思います。映像に入るノイズも入りすぎだし。もうちょっと分かりにくく入れてもらわないと。演出は総じて好きだったんですけど。 一番きつかったのが、手ブレです。ドキュメンタリー形式で撮ったビデオを編集して…という作品なので、最初はその手ブレがいい感じなんですが、話が結構長いのと、最後のほうはブレが激しくなるのとで、ストーリーとは別のところで気持ち悪くなってきます。映画終了後、私とSちゃんは酔ってました。 ホラーを見に行ったつもりだったんですけど、どうやらホラーではなかったようです。どっちかというとオカルト? どこが違うんだといわれても説明できませんが…。でも私的に、民俗学が出てきたのがすごく面白かったです。自分の興味ある分野でもあるし、日本の風習って、なんか闇を孕んでいてとっても怖いと思うんですよね。今市子先生の「百鬼夜行抄」の中の怖いエピソードで1本話を作って欲しいです。そういえば以前世にも奇妙な〜で今市子先生の作品が原作となった覚えがあるので、テレビでもいいから映像化してもらいたいかも。 エンターテイメントとしてはお粗末な部分はあるものの、細部まで凝ってるつくりなどは偉いなーと思います。映画を見終わった人は、是非小林さんの名前や杉書房で検索かけてみてください。面白いですから。 次はSちゃんとSちゃんの妹で呪怨大会をするらしいので、私も参加だそうです…。 |
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