真夜中。喜国さんは先に寝てしまった。私はネームをやるため自転車でファミレスへ。数時間頑張って席を立つ。3時。家までは15分。なまぬるい空気の中、ゆっくりと自転車をこぐ。普段は夜中でも車通りが多い道なのに、今夜は1台も通らない。人もいない。あまりの静けさに、この世界に自分1人だけ呼吸しているような不思議な気分。家の横にある雑木林の真っ暗闇が恐かった。