漫画描き夫婦の他愛ない日記【過去ログ倉庫】
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1999年11月20日(土) 『名探偵の世紀』打ち上げとトークショー付き『月光の囁き』

 徹夜で20日に某社の原稿をアップしたその足で、高田馬場のシンガポール料理屋さんへ。喜国さんがイラストで参加した『名探偵の世紀』(原書房)の打ち上げが行われているのです。
 貸し切り状態の店内には森英俊さん、北村薫さん、山口雅也さん夫妻、I毛さん@原書房、ワセダミステリクラブの皆さんなどなど。喜国さんは先に到着していました。しばらくして法月綸太郎さんも合流。楽しく食事してから解散。

 私たち夫婦は山口さん夫妻とまたしてもテアトル新宿へ(何回目だ?)。今日は塩田監督と喜国さんのトークショー付きオールナイトSM映画4本立てという豪華版。テアトルに着いたら石井さん@古本女王様がいてびっくり。初日に観に来てくれたのに、また来てくれるなんて感動!
 
 トークショーはかなりコアなフェチ話へと展開し、盛り上がりました。
 
 そして映画。まずは『月光の囁き』。初めて観る山口さん夫妻はとても面白がってくれて良かったー。
 
 お次は『盲獣』(江戸川乱歩原作)。……すごい映画。大ウケしている山口さん夫妻と並んで観たからあんなに楽しめたけど、冷静になって考えるとあんまりな内容。痛いし超悲惨で、『月光〜』が爽やかに思える程。山口さん夫妻はここでお帰りに。長々とお付き合いありがとうございました。
 
 さて3本目『春琴抄』(谷崎潤一郎原作)。百恵ちゃん主演のやつで、昔観たことがあったんだけど、大人になって観ると受ける印象が全然違う!なんとすごいSM映画なのだ!これをアイドル映画だと思ってた私はコドモ。友和めちゃくちゃかっこいいよ……。喜国さんは本当に『谷崎派』なのだと実感。
 
 やれやれようやく4本目『花と蛇』(団鬼六原作)。そしたら喜国さんが「帰ろうか」「えっ、どうして?」「だって、団鬼六ってサドだもん。俺サド興味ないし」ううむ、ポリシーの徹底した人。でも私は観てみたいと主張し、観ていくことに。
 想像と全然違う映画でした。とことんサドだけど、ギャグだった。一番嫌だった攻め(たぶん邪道)は「あおむしをいっぱいおしりに載せる」というやつ。超やだ!他の王道な攻めの数々も超嫌でしたが。
 
 徹夜で挑んだオールナイトだったので、絶対途中で寝てしまうと思っていたのに、気が付けばギンギンでした。はああ、くたびれた。SMはもういい〜。おなかいっぱいです。結論「Mは強し!」マジで。


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