元・白血病患者の日記
 

2003年04月09日(水) マルクの日

 昨日はジイさんの手術も終わり、少しホッとしたのか久々に気分が高揚したものの、夜中に落ちる。上がったり下がったり…。

 きっかけは嫁さんの善意だった。去年、白血病から生還したご褒美に沖縄に行かせてもらったのだが、あまりに沖縄、沖縄と呪文のように口にするので何かしらの割引で格安なものを見つけた、と。その返事をすぐにしなければいけないと言われるのだが、いくら安いとはいえ無職の人間がそうそうに旅行なんか行けるかい。しかも今度は家族でしょ。悩んでいると「当選するかわからないんだから、すぐに返事しなきゃいけないんだから」「この資料を送ってもらうだけでかなり手間かかったんだよ」「行くの行かないの」と矢継ぎ早に言われ、「うちは苦しいんだから」という言葉で止めをさされる。

 状況は分かりますよ。そんな経済状況の中、そんなことを気にしながら行って楽しいわけないでしょ。こちらは無職という負い目もあるんだし。特別な意味がある旅行でもないんだから。

 せっかく用意を進めた嫁さんを怒らせてしまい、寝る間際に嫁さんから郵便物を渡される。面接先の不採用通知…。そういうオチでしたか。あの社長もやってくれるもんである。いよいよ、沖縄どころではない。

 毎回のことであるが、異種業種とはいえやる気だけは見せている。今回の会社にしても多々、難はあるが仕事は仕事と思い、PCを使ったプレゼントか、前職との関係でどんな共通点を生かせるかなどのシミレーションをしていたんだけどね。相手はこんな世の中だから即戦力しか期待してない。決まってから気持ちを盛り上げるんではなく、今のうちに会社の一員になってるつもりでいたのだが。それを空かされた。本当、この繰り返し。春は遠いね。

 気持ちの整理ができず、というかまた何かのスイッチが入ってしまったのか昨日に続き、不眠状態。二日も続くとキツイなぁ。しかも心労多かったもんな。

 で、悪いことに今日は骨髄検査の日。

 来るなら来いや!

 先週のことがあるので、N橋先生にいきなり頭を下げられる。いや、別にいいんですけどね。申し訳ないと思われてるのなら、何かしらのサービスがあると思ったものの、逆にマルク(骨髄検査)ということで最期にされる。おい!

 散々、待たされてマルク。N橋先生の手際のよさは好きである。消毒のたびに何をするのか声をかけてくれるのもうれしい。

 今回も、なかなか刺さらない。基本的に胸が厚いので難しいということだが、刺さらない。前回もそうだったような…。

 術式後、患者を目の前にしてN橋先生は「これ、研いでもらっといて。(先生、まだ使うんですか)使うよ、研げば使えるもん」って、研いだのでやってくださいよ先生。しかも病院のウラ話は、患者のいないところでね。

 砂袋を乗せられたまま、横になる。なかなか呼びに来ないので腰を浮かせて自分で時間を見たら20分は経過してる。先生を呼ぶと「30分くらいは…」と言葉を残していなくなった。ちなみに風呂は2日間だそうな。ぜんぶ新宿の病院の倍だなぁ。用心深い方だ。

 時間になっても誰も来ないので看護婦に声をかけると「…先生、もういないんだけど1時間くらい寝ときましょうよ」だと。なんでそんなに。まぁ、こっちの体を心配してくれてのことなら文句はいいませんよ。

 しかし、1時間を経過してバンソウコを貼る、そのバンソウコの簡単なこと。さすがに「今回はこれでいいんですか」と言ってみれば、「え? もっと大袈裟にするの」だと。…いちおう、骨に穴を開けて骨髄を出してんですから、厳重にしてくださいよ。何か肝心のところが抜けてると思うのは気のせいか?

 悪いことは最期まで続くもので、患者はいないのに会計で40分も待たされる。部屋に戻るころには5時になっていた。一日作業だな。なんか眠い。


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