元・白血病患者の日記
 

2003年06月26日(木) ジジ帰る。(修善寺からの帰宅)

 修善寺まで我がままなジイさんを迎えに行く日。子供は電車に乗れるので、妙にワクワクしているというのが唯一の救いだろうか。なんか乗り気でない。一番の理由は、まだリハビリを続ければ体が今以上に治る可能性があるというのに、自分の我がままで東京に帰るという理屈。誰のために心配してると思ってんだか。当の本人に自覚がない!

 いざ出発。前にジイさんの見舞いに行った時と同じような感じで、10時に実家のバアさんと妹と待ち合わせをしている。東京駅までの切符を買え、と前日に散々、それこそ口が酸っぱくなるくらいに言っておいたのに、買ってなかった。…品川でJRに乗り換えられなくなり、時間のロス。

 東京駅では、改札に切符を二枚同時に入れろと教え、手本を示すのだが、違うことをやって時間をロス。その他、色々なことが重なった結果、ほんの5分前に新幹線は出発してしまった…。次の列車が来るまで35分も待つハメに。

 無事? 新幹線に乗り込み、修善寺に到着するのだが、時間は12時55分。1時にリハビリセンター行きのバスが出るので、昼飯を食うどころか買う時間も無い! これを逃すと、次は2時半の出発になるのだ。運転手が施設に食堂(らしきもの)があるというので、とりあえずリハビリセンターに向かう。

 施設に到着すると、入り口付近にジイさんがスタンバイしていた。そんなに早く帰りたいのか? とはいえ、見舞いの時には車イスに自力で乗れるだけで感動したが、杖をついてロボットのように歩いてる。わずか一ヶ月でここまでなるのだ。リハビリセンターって凄い。

 ジイさんの部屋にて、ひと悶着。汚物を入れる青いバケツがあるのだが、バアさんはそんなもの施設に置いといて誰かに使ってもらえというのに、意地になって持って帰るというジイさん。誰が何を言っても聞く耳をもたないので、勝手にさせる。こんなバケツ持って東京帰るのか? いらないだろ! 

 主治医が呼んでいるというので、今後の方針を聞かされるのと思い、メモ用紙を用意するのだが、ジイさんに「お前は荷物を運べ」といわれる。そりゃまぁ、一緒に住んでる奴が聞くのは当然のことだが、話を聞かないバアさん(と妹)だぜ。いいのか?

 東京へ送る荷物を運ぶ途中、担当の看護婦さんとジイさんのメロドラマ?があったが、内容は武士の情けで忘れてやろう。優しい息子じゃのう。

 ジイさんに仰せつかった用事を済ませ、主治医の話に参加しようとしたのだが、今度は書類を全部もらいに行けといわれる。…俺は小間使いか? 運の悪いことに廊下のワックスがけをやっていて、従業員に頭を下げながら通してもらい受付へ。しかし、書類はナースセンターにあるというので、またも廊下を渡る。ナースセンターでは発行する書類の数が違っているのでバアさんに確認、廊下を通って再度ナースセンターへ、やはり数が合わないのでもう一度バアさんに念を押したら、持っていた…。使えないなぁ。

 主治医からの話、そして家族からの質問は終っていた。この展開…前に荏原病院でも同じことがあったような気がするので、試しに基本的なことをいくつか聞いてみたら「ご質問がないので、分かっておられるかと思いましたので」と主治医はいうが、ジイさんは忘れていて、当然のように連絡されてないことが多々あった。…ダメだよ。やはり最初から俺が話しを聞くべきだったか。まぁ、立場的に半分家族扱いなので、関係ないのかも知れないが。

 食堂の飯は不味い、というジイさんの言葉もあったし、何より時間が中途半端になった。施設から修善寺に向かうバスも出発してしまった。次回は16時ということで、かなり暇である。ただ、そんな時間の送迎バスに乗ると東京着が夜中になってしまうので、タクシーで出発をしようと決める。(ジイさん一人は、金がかかるからと修善寺に到着するまでブツブツいっていた)

 実家のマンションに手すりやら身体者用の椅子、ベット、色々と必要だという話をしてるだけで「何もいらねえよ、金かける必要ないからな」という言葉にキレル。誰の介護のために必要だと思ってんだか。あまりに金、金いうので、帰りは新幹線ではなく踊り子号(始発なので自由席)に決定する。遅くなった昼飯も、弁当は高いというからコンビニでオニギリやらパンを買うことにした。

 コンビニに行ってくるから、先に電車で座席を確保しといてくれと頼んでおいたら、何を考えてるのか踊り子号を無視して在来線に乗り、修善寺まで出発してしまった…。もしかしてバカ?

 5人分の食料を抱え込み、子供と二人、踊り子号に乗っていると、修善寺前の駅から乗り込んできたらしく、前の車両に妹の姿が。後ろにバアさんとジイさんがいるのだが、いきなり消えた。トイレに入ってる様子なのだが、何で駅で用足ししないでわざわざ揺れる列車で小便するんだろ。まともに立てないのに…。やっぱバカ!

 その後、会話もないまま川崎まで到着し、京浜急行で別れた。子供が一緒だから色々と我慢したが、相変わらず実の家族といると険悪になる。もっと丸くならなきゃダメだな。ジイさんもバアさんも俺も妹も。


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