not ready

2003年07月16日(水) 知らない世界

僕にとってはあまり関係のない世界だと思っていた。
旅行に行くときも、カメラは持っていかない。
だから日常には関係のない世界だと思っていた。

それが友人の依頼で撮った写真の題名を考えたり、
キャプションを考えたりすることになった。
そのうちに写真を観るようになった。知らない世界がそこには存在した。
新しい世界が開けた感じがした。

一枚の写真の奥を観ようとした。
被写体を撮影するように、じっくりと一枚を見つめた。
その場所での音を感じ取れるようにしてみる。風景から感じることの出来る音を。
写真=音。音を感じることが出来るのが写真だと思う。
そこにある一枚の写真かた様々な音を拾う。
シャッターを閉じる前に全ての音を入れられるか。
そこだと思う。

写真のことは何も知らないけど、
依頼されて良かった仕事だった。(ボランティアだけど・・・)

依頼してきた彼が個人で写真を楽しむことを選んでしまったので、今回が最初で最後の依頼となってしまったが、垣間観ることの出来た世界を感謝している。

人差し指に全てを閉じこめる瞬間、世界は止まる。
カシャという音の刹那に、尊さを感じる。


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