un capodoglio d'avorio
2002年05月21日(火) |
Rd.4 FRANCE/Le Mans |
Moto-GP第4戦、フランスGPを録画で観戦。 スペインGPでの予感を裏付けるかのように魅力的なスターティンググリッド、 ついにヤマハの悪代官、マックス・ビアッジが来た! カピもGPきっての悪役だったけど半端に更生しちったからな、今、正真正銘の悪役は彼のみ。 その彼のヤマハYZR-M1がRC211Vと共にフロントローに並んだ。
やっぱホンダ帝国万歳なレースじゃつまんない。 だってロッシはハナから皇帝だし、宇川とロッシは全く役者が違うし、宇川が二位になって、 それは実力じゃ無くてホンダがRC211Vが速すぎるだけなのに、さも自分の実力かのように、
「まー今日はポイントもとれたしいいでしょ。センキュ」
とかインタビューで言うの聞くのもむかつくし。 そして、むかつくしと言いつつも、結局このRd.4もそのパターンになってしまう、お馴染みの1位2位。 ビアッジは頑張ったなあ(留学時代のあだ名はマックス、彼から取った、 マックス時代のどかを知ってる人間の何人がこれを観てるのだろう、ブウ氏以外で)。 少しずつ、ヤマハのマシン開発が進んでるんだろうか、盟友カルロス・チェカは転んだけど、 彼は終盤までロッシを抑えて前を走った、快挙だ、偉いっ。 そしてその前を行く三人に追いすがったのは性能の劣る2ストの日本人、大治郎とノリックだ。 大治郎はすごい気迫だった! 明らかに加速やトップスピードで劣るマシンを駆って、 火の出るようなアタックを全てのコーナーで続けた、身がすくむような直線終わりのブレーキング。 しかし日本の至宝はポツポツ降り出した雨に足下をすくわれ、ハイサイド転倒 (ハイサイドとはコーナの出口でアクセルを開け過ぎて、遠心力で一気にふっ飛ぶ危険な転け方)。 そしてその後をついて前の4ストを追っかけたのがノリック。 ノリックも偉かった、前三台と同じペースを維持してたもん。 悔しいんだろうな、宇川ごときに4ストを取られるのが、 「たかが8耐でホンダのご機嫌取りしてたくせにー」って。 そして小雨のなか、マシンまかせにふらふら走ってた宇川を、 気まぐれのように抜いたロッシだったが、雨脚が強くなり、 レッドフラッグ、レース終了、28周のレースの22周目だった。 いつものロッシだったらもっと終盤まで宇川を泳がせて、さも何の気にもならなかったかのように 鮮やかに抜き去るのがパターンなのだが、今回は抜くの早かったな、そしてそれがラッキーだった。 いつ赤旗が振られるのか、皇帝ロッシもそこまではさすがに分からない。 でも、今のロッシはその「運」を呼び込むくらいのオーラがあるな、強い、強いよ。 大チャンピオン・ドゥーハンの最盛期、もしくはレイニーやローソンが強かったころを思い出す。 宇川のことなんか、ここで書きたくもないから省略。
加藤は残念だったけど、ノリックはすごい集中力だったし、原田や中野も少しずつ上向きだし、 チャンピオン争いの行方はもう決まったも同然だけれど、一戦一線で観て行けばとてもエキサイティングだ。 大ちゃんがロバーツJr.(これも大嫌い)を抜き去った瞬間は、気持ち良かったな、思わずガッツポーズ。
しかしどかって、GPに関しては好き嫌い、激しいのな。 改めて気付いたさあ。
Moto-GP Rd.4 FRANCE/Le Mans 1位:ヴァレンティーノ・ロッシ HONDA 2位:宇川 徹 HONDA 3位:マックス・ビアッジ YAMAHA
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