くりくり♪

2003年02月06日(木) 改訂。

ハマってしまった有島武郎の『惜しみなく愛は奪う』。
古本屋で100円でゲットしたこれは初版が昭和30年に出たやつで、
厚さも5ミリくらいの薄さ、表紙はこどもの絵本のようでステキです。
でも今普通に売ってるのは、評論集としてこの他にもいっぱい入って、
更に厚さも2センチくらいありそうな感じのものになっていました。
お得ですけど、なんとなく違う作品のよーな感じに受けました。

何より違うのは、最近どれもそうなってきているのだけど、文字の大きさと
文字間。より見やすくなりましたーって言ってるけど、なんとなく軽い感じ、
そして淡々とした「情報」的な感じがしてしまうのがなんとなく微妙な気分。
私はどっちかというと、ページ数が少ない方が読みやすいんだけどなぁ。
あと漢字も直されてしまったりしてると、何となく複雑な気分になります。
ニュアンス的なものですけど。日本語の奥行きを感じたりしつつ。
こっちの形態で出会えてよかったなぁと思いました。人生の1冊に♪


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