2003年03月23日(日) |
愛の眼鏡は色ガラス。 |
安部公房の戯曲の初版本。装丁も安部ワールド。 近所の古本屋兼レコ屋みたいな店で発見。一気に読了。
正気が思い錨みたいに、たまらくなる事があるはずでしょ?よほど、鈍感な 人ならともかく...
正気ぶってる方が、気違いで、気違いぶってる方が、正気ってこともあるわけよ。
適当な不完全さこそ、消化器の理想だと思うんだな、
人間にとって、いちばんの毒は、希望と絶望の化合物なんだ。 希望に近付けば絶望が深まり、絶望から逃れようとすれば、希望も消え去る。 並の毒とは違って死ぬこともできないんだ。
夕焼けがこわけりゃ、赤眼鏡をかけりゃいいのさ、そんなこと、なんでもないよ。
空っぽなんだよ。
明かりがなけりゃ、赤レンズの効き目もなくなっちまうぞ。
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