山田太一のファンタジー3部作ラストの作品。 「飛ぶ夢をしばらく見ない」 「異人たちとの夏」 「遠くの声を捜して」 なんとステキな太一ワールド♪ 終わり方も、なんともいえずー。 私、完璧にハマってしまった模様であります。 ちなみにハマるきっかけになったのは、「異人たちとの夏」 いちばんスキなのは今日読んだこの「遠くの〜」かも?
『...可笑しくて笑うだろ。笑いながら、本当に可笑しいってのは、 こんなもんじゃないって思ってしまう。腹を立てるだろ。本当の怒りは こんなものじゃないと思ってしまう。なにか食ってうまいと思っても、 悲しいと思っても、本当にうまいっていうのはこんなものじゃない、 本当に悲しいっていうのは、こんなものじゃない...』
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