くりくり♪

2007年05月12日(土) ミステイクもテイク。

今日しかもうチャンスがないのでむりやりな感じでお昼からの映画2本と、
夜はライブの予定で出かける。キムギドク監督制覇まであと2本って訳で、
ユーロスペースへ。まずは『リアルフィクション』これは今回日本初上映作。
カメラワークなどが、『魚と寝る女』とか『悪い女』とかを撮った後だとは
思えない位の、ある意味挑戦している映画。監督ヤケになったんじゃないの?
とか思っちゃったー(笑)最後の最後、エンドロールまで観ることに意味が
あるんだろうなー。単独作で観るのはキツいかもな感じの作品だけど、この
監督の作品をほとんど観たこのタイミングで観るのは割と意味ができてくる
気がした。まぁ、でも監督の作品の中では、あまり好きな方ではないかなー。
続けて2本目、『ワイルドアニマル』以前映画祭でたしか上映してて、見損ね
てたのと、個人的にギドク監督の作品全制覇のシメ作品として、あとは最近の
マイブーム、チョジェヒョン主演ということで楽しみにしてたことはしてたけど、
『リアルフィクション』がイマイチだったので、こちらもそんなに面白くない
かもなーなんて思ったらビックリ!すごく意外な感じのコミカルな作品でした。
実はかなり好きかも♪ほんと面白くてひとりでずっと笑ってました。『悪い男』
や『受取人不明』や『鰐』ではものすごく悪い男を演じてたチョジェヒョンが
ダメ男なのはダメ男なんだけど、何かものすごくコミカルですごく愛らしくて
憎めない男を演じててそれがすごく良かったー。すごくcuteでいい感じなの。
ストーリーもとてもわかりやすく、ブラックユーモアが素直に受け入れられる
様に作られてるのがとても意外だった。あと凍った鯖がとにかく最高!!!
鯖で殴られたり、鯖が刺さった死体って...スゴすぎて爆笑だったっす、私。
パリが舞台で、フランス語を話すチョジェヒョンっていうのもいつもの感じと
違って新鮮だったし、白人女性のヌードも綺麗でした。こんなに面白いとはね!
そういえば、チョジェヒョンってKONTAにちょっと似てるなーなんて思いながら
急いで馬場へ。KONTA@四谷天窓.comfortへアコースティックワンマンvol.4。
毎月の恒例ですが毎回毎回どんどん良くなっているのが凄いなぁ〜と思う。
今日も最初は客席&ステージどちらも緊張感漂う始まり方だったのだけど、
最初の方のMCでリラックスしてねというMCがあり、和やかな感じになった。
小さいハコで間近で観ていると、歌詞とかも直で伝わってくるせいか、今日の
「訪ねて来た女」の時不覚にも涙が出そうになって困った。昔すごく好きだった
人のことを思い出したりしてしまった。KONTAのvoがすごく真摯に聴こえてきた。
なんか揺さぶられちゃったなー。KONTAの歌、ほんとすごくいいんだよねー。
ピアノへ移動して数曲。冷房に弱いらしく、公開発声練習をやってくれた(笑)
こういうオチャメなところもファン心をくすぐってくださいます。割と嬉しい。
そうそう、今日は新曲を披露するかも?みたいなDMがあったので楽しみにしてた
んだけど、ほんとについさっきまで作ってたってことで、できたてホヤホヤの
新曲をやることに。こういうの、嬉しいっすね。もしだめだったら聴かなかった
ことにしてねって言ってたけど、とても素敵な曲だったし、伝わるものがあって
今日聴けたのが嬉しかった。本編最後の曲ではまたも涙腺が緩む緩む。なんか
すっかりヤラれちゃってるなー。このアコースティックシリーズは、地味に、
だけど着実に進んでいる感じがとてもいいなぁと思う。KONTAはMCでいつも、
歌うことを自分が一番楽しんでいて、その半分でも皆がそう思ってくれたら
嬉しいと仰ってたけど、観てる方はたぶん本人が想像している以上にすごく
楽しんでるんだってことを何とか伝える術はないかなーとそれがいつも歯痒い。
誠実で真摯な姿勢で臨んでいるライブは確実に聴く人に伝わっていると思う。
KONTA氏の嘘のない誠実なステージが、今の自分にとってすごく大切な時間に
なっている。ちゃんと音楽に向き合っている人がいるってことをこの目で確認
できることが。アンコールでかなり懐かしい「DAY LAST DAY」と、ほんとうは
人前で歌うことはないと思っていたという歌を聴かせてくれたのが、何よりも
嬉しい今日のプレゼントに。うたが染みた夜でした。今年はKONTAがヤバい。

深夜、サマソニの特番。


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