HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

”ことば”で紡ぐ - 2005年06月03日(金)

特設サイト、ご覧になっていただけましたでしょうか?
BBSに、多くの方の反応をいただけて、とてもうれしかったです。
ありがとうございます。

今回の作品では、新しいeuphoriaを、
存分に感じ取っていただけるのでは、と思っているのですが、
その変化を、まず初めに気付くのは日本語を初めて歌っている、
という部分かもしれません。

当然のことですが、これは、ちょっとした思いつきとか、
そろそろ、日本語を使ってみようかなー、
というような、なんとなくの感覚では全くありません。
euphoriaとしての内面的な部分において、
だんだんと(しかしそれはとても大きなものです)変化してきて、
その流れの中で、日本語詞について色々と考えるようになりました。

これまでに、ライヴ演奏を通して、作品リリースを通して、
リスナーの方たちとしっかりとなにかを共有できる、
そうした本当に素晴らしい瞬間を数多く、経験してきました。
このように、演奏者とリスナー、リスナーと演奏者、
それから、リスナーとリスナー、というように、
ひとつの音楽を通して、人と人とがつながりあえるということ。
僕は、これは音楽の持つ、
とても大きな魅力のひとつであると思うのです。
そんな可能性を大きく広げていきたいという思いが、
3人の中で、どんどんと色濃くなってきているのです。

ただ、そのことばがりに意識が傾きすぎるのは、
とても危険であるということも考えています。
つながるために音楽をする、ということは、
そういうスタイルが似合うアーティストならいいのですが、
僕にしてみれば、それは本末転倒というのかな、
おかしなことになってくると思うのです。
音楽そのものを充実させたい、楽しみたい、
そんな意識がなくては、euphoriaの音楽は成り立たないと思います。


どうして英語詞を使うのか、という視点からも色々と考えてみました。
それは、単なる憧れとか、スタイル的な問題ではもちろんなくて、
一番大きな理由は、言葉の響き、リズム、それらが、
音楽的にとても優れているということ、
それから、必要以上に言葉の意味が先行してしまうことがなく、
その音楽が持つ世界観を狭めることがない、ということ。
でも、ちょっと考え方を変えてみたら、
僕の考える、こうした英語詞におけるメリットを、
日本語詞でも意識することができたら、
どんなに素敵なことだろう、そう思ったのです。
それは、とても難しいことですが、
試行錯誤して、取り組んでみようと思ったのです。


そして、僕が気に入ったフレーズや曲を書く時のほとんどは、
あれこれ順序立てたりしないで、瞬間のひらめきで、さささー、
と、形にしていくことが多いのですが、
それと同じ、貴重な感覚で、
生まれて初めて、歌詞を書くことができたことが、
とても大きな自信となりました。

ぜひ、歌詞カードもゆっくり目を通していただけたらうれしいです。





"star falling"

降りそそぐ星だけ眺めて
消えてく 時のかけら どこへ
枯れ散る葉 踊りだす

流れ星はどこへ
星くずはこころのなか

一瞬の軌跡で描いた流線型でつなぐ過去と未来




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