HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

これからのこと - 2005年11月30日(水)

とても心地よい小春日和の中、公園を歩いていると、
小さいこどもとその両親が楽しそうに遊んだり、
芝生でくつろぎながら、サンドイッチを食べている、
そんなどこまでも平和でのどかな風景に、僕は出会います。

そしてふとした瞬間に、そんな暮らしに憧れるのです。
あと何年か先の僕自身の姿が様々に交差しながら。

自分と向き合う。
音楽活動なんて不安定きわまりないことを、
この先、どれだけ続けられるのかなぁ?なんて考えながら(笑)。

日が沈んできて、僕は家に戻ります。
そして、夕刊を開くと、広島の女児誘拐事件の容疑者逮捕の記事。
容疑者はペルー国籍の男性、顔写真はどこかしら物悲しい表情。
その表情を見て、僕はとてもつらくやりきれなくなる。
誤解を恐れずにいうと、
もっとオタクみたいで、いかにもな感じの犯人だったらよかったのに、、。
そして、もっとつらいことに、
ペルーには妻と二人のちいさな子供がいるとのこと。
容疑者は、日本に出稼ぎにやってきていたそうです。
ご遺族の方の深い悲しみ、容疑者の妻や子供たちの気持ち。
あー、もう本当にこころが痛いです。


公園で目にした、あの、どこまでも平和でのどかな風景と、
今回の誘拐事件のニュースの深い悲しみ。
そのどちらもが、僕たちの日常には存在しているということ。
僕の頭の中はごちゃごちゃに歪む。
どうしたらいいのか分からないくらいに強烈に。

そして、再度、自分と向き合う。こころを静めて。
僕にとって、なくてはならない、どうしても大切なこと、
それはきっと、音楽をつくり続ける、そして奏でるということ。
音楽の意味を改めて考えながら、そう思ったのでした。







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